片頭痛は肩こりが原因?即効性のある治し方とは?
ズキズキやガンガンなど重い軽いに関わらず、慢性的に片頭痛に悩まされている女性が増えています。
身体の不調には必ず何かしらの原因があるのですが、原因がなかなか掴みにくいものの一つが片頭痛です。
原因がはっきりと分かっていれば何とか対策も取れるのですが、頭痛持ちという言葉があるくらい頻繁に頭痛に悩まされるのはつらいものですよね。
そんな片頭痛ですが、その原因が実は肩こりにあるのでは?という話を聞いた事はありますか?
頭と肩がどういう関係?と疑問に思われるかもですが、体は他の部位と密接に関係しているものです。
今日はそんな肩こりと片頭痛との関係性についてお届けしたいと思います。
肩こりと片頭痛との関係
まず最初にお伝えしておきたいのが、肩がこるから片頭痛になるのではなく、片頭痛の予兆的な症状としてしばしば肩こりを感じるという事です。
これは、三叉神経と呼ばれる神経が痛みを感じる成分を分泌するために片頭痛は起こるのですが、三叉神経は頭部だけでなく、肩や首にも存在するため、頭と肩(首)が連動して痛くなったりこったりするのです。
また片頭痛はその名前から、頭の片側だけが痛むことと思われがちですが、実際は頭全体が痛くなる事も多く、片頭痛だと思っていた痛みも実は首や後頭部が痛んでいたとうパターンも非常に多くみられます。
片頭痛の特徴
片頭痛の痛みには特徴があります。
・耐えられない程の痛みが出る
・痛む前に、あくびや空腹感がみられる
・吐き気を伴ったり、嘔吐することもある
・イライラと神経が逆立つ
片頭痛になる原因
また、片頭痛が頻繁に起こる人には一定の特徴があります。
- 仕事などでの過労、ストレスが溜まっている
- 睡眠不足
- 妊娠中、月経、加齢による更年期障害で女性ホルモンのバランスが崩れている
- 遺伝によるもの
- パソコン仕事など長時間同じ姿勢で過ごしている
それらによって、脳や三叉神経がある信号を送り毛細血管が広がる事も大きな要因の一つと言われています
やってはいけない対処法
ここまで読んで「確かに片頭痛と共に肩がこったり、首が痛むことが多いな」
「じゃあマッサージでほぐして治そう」という発想になるかと思いますが、実はこれは逆効果です。
先述したように、毛細血管が広がることで片頭痛が起こっている場合も非常に多いため、マッサージやゆっくりと入浴することで、さらに血管を広げ悪化する事が多々あります。
肩こりと片頭痛が連動している方は、片頭痛が出ている時のマッサージ等は避けるようにしてください。
片頭痛の効果的な治し方
片頭痛が起こりやすい方の治し方としては以下の方法が有効になってきます。
- 寝不足や寝過ぎに注意
- 不快な音や光を遮断する
- カフェイン摂取を試す
- ストレスフリーな環境づくり
- 適度な運動やストレッチ
- 首を冷やす
- ツボを押す(合谷ごうこく・百会ひゃくえ)
睡眠不足はもちろんですが、寝過ぎる事も片頭痛に繋がります。
毎日規則正しい睡眠生活を心がけるようにしましょう。
特にリラックスすべき自宅内で、不快な音が多い場合や強烈な光に気持ちがまいる方は環境改善につとめるべきです。
カフェインには血管を収縮する作用があります。
多く含まれているコーヒーや緑茶を摂って体の反応をみてみるのも有効です。
ストレスは片頭痛を招きます。趣味や自分なりのストレス解消方法を作り、定期的に毒抜きすることが大切です。
運動不足も片頭痛の原因です。またデスクワークなどで同じ姿勢でいる事が多い方は、気が付いたら姿勢を正したり、伸びをするようにします。
マッサージは逆効果ですが、アイスノンなどで冷却すると血管が収縮し痛みが和らぎます。
ツボを刺激することで自律神経を整え、血行も良くなりあらゆる頭痛に効果を発揮します。
【百会】
頭のもっとも高い位置、頂点部分。
【合谷】
親指と人差し指の間にあるやや痛みを感じる部分。
また最近多い原因の一つが「頭痛薬」によるものです。
頭痛が出る度に飲んでいるその薬自体が体に合わず、頭痛を誘発している場合もあります。
薬を過信せず、逆に疑って一度やめてみる、他の薬に変更するなど自身の体の変化をチェックすることも大切です。
ストレッチ・ヨガのすすめ
お風呂上がりのストレッチはもちろん、最近は日常生活にヨガを取り入れたりヨガスクールに通う女性も多くなりましたね。
このストレッチやヨガですが(特にヨガがおすすめ)、自律神経を整えてくれ、肩・頭・肩甲骨など全身の血流を良くしてくれスムーズに血が巡り始めることで、偏頭痛の大きな予防に働いてくれるのです。
特にヨガは瞑想効果も高いため、仕事や家事など慢性的にストレスを貯めやすい女性にとってスーッと凝り固まった神経を解きほぐしてくれます。
このいわゆる交感神経(気が張っている)から副交感神経(リラックス状態)へ意識的に持っていくことで、実は偏頭痛の予防に大きく役立ってくれるのでおすすめです。
片頭痛になるととても憂鬱になりますし、仕事や家事もなかなか手に付かない状態になりますよね。
片頭痛は日頃の生活面を改善しメンテナンスしておく事で、多くの場合防ぐことが可能になります。
頭痛を和らげる方法というよりは、頭痛にならない環境づくりに力を入れることをおススメします。