絵本認定士って?資格取得方法やカリキュラムを知ろう!
近年、スマホやパソコンが台頭したことで、本をめくらなくてもあらゆる情報が得られるとして特に若い世代の「本離れ」が進んでいます。
読書習慣はさまざまなメリットがありますが、小さい頃から絵本に慣れ親しんだ人ほど本離れしない傾向があるようです。
本離れを食い止め、絵本から始まる読書の習慣をもっと広める「絵本認定士」は、今一番旬でおすすめの資格です。
取得方法やカリキュラムなど詳しくみていきましょう。
危機的?若者の本離れ
国の調査によると「一ヶ月に一冊も本を読まない」中高生は、約四割以上におよぶという結果が出ています。
また全国大学生協連の調査でも大学生の約半数以上が全く読書をせず、かりに読書をすることがあってもその平均時間は一日二十分程度ということです。
なぜ読書がいいのか?
- 良書には学びがありもっと学びたくなる
- リフレッシュできる
- 知識の幅を広げることができる
- 表現力や言葉の語彙力が身に付く
今まで出版された本の中でベストセラーになったものの基準は、少なくとも「人を感動させるもの」や「何か学びを得られた内容」のものです。
その基準は人それぞれに違いますが、偶然にしろ意図的にしろ、手に取った本から何かしら大きな学びを得られたあとは「さらにその学びや感動をもっと深く味わいたい」と感じ、さらに新しい一冊を欲します。
登場人物に感情移入したり共感することで、まるで映画を観たあとのようにリフレッシュできます。
しかし本を読みながら湧いてくるイメージは、その人だけのもの。
本を開いている間だけは、とことん自分の世界を楽しむことができるのも読書の素晴らしさです。
それまで仮に自分がいかに多方面に渡って勉強してきたとしても、まだまだ知らないことの方が多いかもしれません。
そんなときでも、知識を広げる方法は「本屋さんに行けば良い」ことを知っているのは「本好き」だけです。
本の世界はある意味「未知の世界」ともいえます。
知らなかった言葉使いや驚くような表現も本の中では当たり前のように展開していきます。
それはまるで本を読むだけで自分の経験値まで上がる感覚です。
子どもに関しては、特に社会性に富みコミュニケーション能力が高い人に育てるために「読書は必要不可欠」といえます。
絵本認定士とは?
前置きが長くなりましたが「絵本認定士」について詳しく説明していきますね。
- 絵本に対する高度な知識を持つ
- もとは絵本専門士からスタート
- 絵本専門士とは
絵本認定士とは絵本の専門家として、国が認めた人に授与される称号です。
初めは「絵本専門士制度の実施」からスタートしました。
実施したのは国立青少年教育振興機構です。
しかしその育成講座が予想以上の大反響により申し込みが殺到したため、新たに大学などと連携した「認定絵本士養成講座」の制度が設けられました。
絵本専門士とは、さまざまな本の中から特に絵本に関する専門知識を指導できるスペシャリストのことをいいます。
一年間のプログラム完了後、レポート提出と口頭審査に合格すれば絵本専門士に認定されます。
受講者の多くは保育士や教員、絵本の読み聞かせグループなどです。
絵本認定士の取得方法
保育士養成を主とした大学や短大、専門学校において絵本認定士の授業が組み込まれます。
卒業後3年間の実務経験後に絵本認定士に認定されます。
カリキュラムの内容
技能・・・絵本の世界を広げる技術、絵本を紹介する技術、おはなし会の手法
感性・・・絵本の持つ力、こころに寄り添う絵本など
その他・・・オリエンテーション、ディスカッション
おわりに
「未来を生きる子どもたちのために役立つことをする」それが大人であるわたしたちの役目です。
絵本の専門家と聞いただけでなんだか楽しそうでワクワクします。
そのうえ絵本認定士の存在は多くの子どもたちにとって有益であることは間違いなさそう。
絵本のプロになって、読書の楽しさ、素晴らしさをぜひこどもたちに伝えてみませんか?