変形性膝関節症の原因と自宅での治し方は?
みなさんは膝が痛くなったことはありますか?
お年寄りだけではなく、小中学生であれば成長期にスポーツによって無理な負担がかかって膝が痛んだり、
大人の女性であれば関節リューマチの全身疾患で、腫れと痛みが膝におこったりすることがあります。
特に最近いわれているのが、変形性膝関節症という病気の一種。
今回は変形性膝関節症についてみていきましょう。
膝は病気にかかりやすい?
膝の痛みはオスグッド病(思春期の男児に多くみられる膝下の痛み)、関節リューマチ、高尿酸血症、変形性膝関節症などいろいろな病気が引き起こしますが、
共通していることは、膝がとてもデリケートな組織であるとうことです。
血管のない膝にとって、化膿するということだけでも非常事態です。
化膿が起こると膝軟骨がもろに破壊されます。
また、膝関節は病気にならなくとも年を重ねるにつれてすり減っていくので、膝のクッション性が効かなくなった結果、痛みが生じます。
変形性膝関節症って何?
変形性膝関節症ってどんな病気なのでしょうか。
ひとことで言えば、膝の老化が原因で起こる痛みを主とする病気です。
特に50歳以上の方に多く、加齢による膝の変性と膝の使い過ぎで、徐々に痛みを増していきます。
また、年齢に関係なく肥満による体重増加が膝に負担を強いたり、運動不足による足の筋力低下が膝に負担をかけることで起こることもあります。
原因の大半が端的に「年をとる」ということなので身もふたもありませんが、
ほとんどの人がセルフケアによって日常生活が問題なく送れるようになることがあまり知られていません。
膝の老化が起こる原因
変形性膝関節症って何
膝の関節も骨と骨をつなぐジョイント部分ですが、そこは膝の関節を守る関節軟骨で包まれています。
関節軟骨にはクッション性があるので日頃しなやかに立ち回ったり動いたりすることができます。
でも、年をとるにつれて年々その関節軟骨はすり減ってきます。
車のタイヤのゴムを思い出して下さい。
新品時には充分に弾力も張りもありますが、長く使っているうちにどうしても摩耗してすり減ってくるのです。
膝の関節軟骨も激しい運動や、膝を過度に酷使したことにより膝関節の一部分だけ、あるいは全体が徐々にすり減ってきます。
日常生活での予防法
病院にかかって温熱療法、電気治療または薬物で治療するというのもありますが基本は「自分で治す」です。
病院では痛みを軽減できますがまた繰り返される可能性もありますよね?
自分で痛みを避けるような生活を送って、セルフケアをしていくことが一番重要ということです。
「痛みを避ける=膝に負担をかけることによる膝関節のすり減りを避ける」ということです。
自宅での治し方
自宅での改善方法としては、やはり運動によって膝周りを鍛えてあげる、そして運動すると
膝に潤滑油の役割を果たす液体があるのですが、運動で発生させてスムーズに膝を動かせるようにします。
(潤滑油は定期的に出させると生産量も増えます)
ポイントは、運動の目的を「膝の動きをよくする」ことと「支える筋肉を鍛える」この二つに絞ります。
- 膝ストレッチ
- 膝の筋トレ
足を投げ出すように座って膝がしらを押さえて足の後ろ全体をのばす。
または、仰向けに寝た状態で膝の曲げ伸ばしをします。
この運動だけでも膝の動きが良くなるので、TVを観ながらでも続けてみてください。
身体を支える足の筋肉、太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)と後ろ側(ハムストリング)を鍛えます。
座って足を投げ出している状態で、太ももに力を入れて筋肉を盛り上げます。
この状態で4~5秒静止して呼吸を吐きながら力をゆるめます。
筋肉を収縮させることによって徐々に筋力をつけます。
自分の膝は自分で守る
健康な膝の維持、健康な膝を取り戻すためのセルフケアは、日頃の生活の中でちょっとした工夫を積み重ねていかれることをおすすめします。
「膝を支える太ももの前側の筋肉を鍛えることが大事」ということを忘れないことで、
何気なく足を投げ出して座ったときに力を入れてみるなど、そんなことから始めてみることが大切です。
2013年度の要介護支援の高齢者の一番の要因は、関節疾患による生活の困難です。
それほど一般的な、誰しもなりやすい不具合であるわけですが、工夫の積み重ねで日常生活が問題なく送れるようになりますので、
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