蚊やブユに「刺されない方法」と「刺された後の対処法」
夏はアウトドアが楽しい季節。
海や山、自然の中に出かけると「蚊(ヤブ蚊)」「ブユ(ブヨ・ブト)」などの害虫に遭遇する機会がぐっと増えます。
刺されるとかゆくなるばかりでなく、痛かったり腫れたり、長期間痕が残ってかゆみがぶり返す・・・
この困った虫たち、なんとかならないものでしょうか?
今日は、蚊やブユに刺されないための対策や刺されてしまった後の処置について紹介していきます。
蚊とブユが出る場所
まずどこにでもいるのが「蚊(ヤブ蚊)」です。
蚊は公園でも家の中でも、いたるところで遭遇します。
活動時間は夕方から夜にかけてですが、公園や山の中など、日中でも薄暗い場所では昼間も飛んでいます。
ブユはきれいな小川が流れているような場所、キャンプ場などにいます。
湿っぽい早朝、夕方、曇っていれば昼間でも襲ってきます。
刺された時の症状
蚊は刺されるとかゆく、腫れますが、市販の薬を塗れば治まりますし、塗らなくても数時間で収まる人がほとんどです。
ブユは「ブヨ」「ブト」とも呼ばれ、この虫に特徴的なのがまず「噛まれると痛い」こと。
蚊と違って「噛む」ことから出血が伴いますので、ブユだとすぐに分かります。
すぐに処置しないとひどく腫れ、数日~数週間苦しむことになります。
ブユは市販の薬がほとんど効かないので困ります。
後程筆者が試した効果的な処置を紹介しますので、ぜひ参考になさって下さいね。
どちらも小さくて気が付いたら刺されていることが多く、
特にブユに刺されるとせっかくのアウトドアの楽しみが台無しになってしまいます。
刺されないための対策と、刺された後の処置をしっかり覚えておきたいものです。
蚊に刺されない方法
絶対に刺されたくない人向けに「家の外」「家の中」「身体」の3段構えでご紹介します。
- 家の外の対策
- 家の中の対策
- 身体への対策
対策でまず大事なことは、家の周りの水たまりを無くすことです。
水たまりで蚊の幼虫である、ボウフラは育ち、成虫後近隣を徘徊するようになるためです。
用水路や側溝にたまり水があると、水をくみ出す、薬剤を入れるなど何らかの対策を。
植物のためにウォータータンクを設置しているお宅は、タンク内で蚊が繁殖しないように気を付けましょう。
その後虫よけを家の周りに設置します。
吊るすタイプの虫よけを1~2m置きに、玄関など出入りの多い所を中心に3~4カ所設置すると、家の中に侵入してくる蚊の数がぐっと減ります。
こういった対策だけで、夜間に嫌な「プ~ン」という羽音で目が覚めることがほとんどなくなることでしょう。
蚊取り線香でもよいのですが、あれらは正直あまり体によいものではありません。
家の中の対策では、あまり強い薬剤は使いたくないですよね。
そこで、虫よけ効果のあるアロマオイルを焚くのがおススメです。
お子様用のシールタイプの虫よけなら大抵は安全でしょう。
もしくは軟膏タイプの虫よけ。海外製のオーガニックで効果のあるものがネット通販で気軽に買えます。
これらを身体に貼ったり塗ったりすればもう刺されることはないでしょう。
身体に塗るタイプの虫よけで気を付けて頂きたいことは、中には人体に有害な影響があると言われている「ディート」が含まれていることが少なくないということです。
小さなお子さんやアレルギー体質の方は特に注意が必要です。
パッケージをよく読んで使うようにして下さい。
蚊に刺された後の対処法
市販の塗り薬でかゆみ・腫れは治まります。
アレルギー体質などで心配のある方は病院で処置を受けましょう。
ブユに噛まれない方法
ブユは屋内に自ら入ってくることは少ないので、主に屋外での対策を紹介します。
蚊に比べてやっかいなのは、虫よけも虫刺されの薬も、とにかく効きにくいことです。
- 皮膚の露出はなるべく少なく
- ハッカスプレーを持参する
水辺のキャンプ場などへ行くときにはなるべく全身を覆う服装にしましょう。
特に足元を狙ってくることが多いので、靴下としっかりした靴をお勧めします。
裸足にサンダルは絶対NGです。
ブユが苦手な匂いはハッカで、ネット上にはたくさんのハッカスプレーのレシピがあります。
特にハッカ+レモンユーカリが最強です。
ですが、やはり皮膚を覆うのが一番有効な対策であることは間違く、蚊と違って服の上からでも噛んでくるのがブユです。
薄い生地で肌にピッタリしている服だと齧られることがありますので、ある程度しっかりした目の詰まった生地で、肌に密着していない形が望ましいでしょう。
その上でハッカスプレーを用いれば、齧られる確率はかなり減ると思われます。
ブユに噛まれた後の対処法
蚊と違って、放置すればするほど症状がひどくなりますのですぐに処置をして下さい。
処置が早ければ早いほど、後の回復が早まります。
体質的に噛まれやすいと自覚している人は「ポイズンリムーバー」を持ち歩きましょう。
ポイズンリムーバーは、吸引によってすばやく毒素を排出させる道具です。
※薬局・アウトドアの店で1000円くらいで販売されています。
噛まれたらすぐにポイズンリムーバーで患部から毒を吸い出し、洗い流します。
市販の薬はあまり効かないので気休め程度にしかなりませんが、あれば塗ります。
病院が近くにあれば病院でステロイド系の薬を出してもらうのも良いでしょう。
病院が遠い、すぐに行けない時のお勧めの治療法は「熱いおしぼりを押し当てる」ことです。
目安はお茶位の熱さ、40~50°位です。(あまり熱いとやけどしますので)
かゆみがなくなるまで繰り返すと、熱で毒の成分が変化します。
筆者が経験した限りでは、かゆみと腫れに一番効果がありました。
おしぼりを当てた後、翌日に軽くかゆみがぶり返しますが、再度当てるとたいてはそれで治まります。
腫れもかなり狭い範囲で済みます。
筆者の場合、噛まれた後市販の薬を(効かないので)繰り返し塗布しただけだと足首が2倍くらいに赤くパンパンに腫れ、
それが数週間続くのですが、ポイズンリムーバーで毒を吸いだした後、熱いおしぼりを当てるとかゆみはそれで治まり、腫れはせいぜい直径3cm程度まで、
かゆみが翌日にぶり返しても蚊より軽い程度で、またおしぼりを当てるとその後はもうかゆくありません。
腫れは1週間ほどで治まり、かさぶたになっていつのまにか取れています。
ただかなりの荒療治なので、無理の無いようにお試し下さいね。
小さなお子さんの応急処置は、ポイズンリムーバーの後市販薬と冷やすのが有効です。(腫れて熱をもつため)
あまり腫れがひどいようなら病院をおすすめします。
筆者の経験から、被害に気付くのが遅れ、噛まれた後が塞がってしまうとポイズンリムーバーで毒を吸いだせないので、
熱いおしぼりを当てても直径10cm位は赤く腫れてしまいます。
なので、嚙まれてすぐに毒を吸いだし、熱いおしぼりを当てることに勝機がかかっていると言っても差し支えないでしょう。
ポイズンリムーバーは、家の中、バッグの中、車の中など、すぐに取り出せる場所にあると心強いですね。
以上、蚊やブユについての対策と処置についてまとめてみましたがいかがでしたか?
しっかり対策をして、楽しい夏を過ごせますように。