若白髪の原因と予防する食べ物
年齢を重ねるごとに頭髪にもいろんな悩みが増えてきます。
髪のはりやこしがなくなった、抜け毛が目立つようになった、頭皮のにおいが気になるなどあれこれありますが、
白髪は単に年齢とは無関係に若白髪というコトバが示すように、早ければ10代から出てくることもあります。
まずは白髪が生える原因やしくみを知り、
白髪を減らすための予防対策をみていきましょう。
白髪って何?
毛髪の色は皮膚と同様、メラニン色素で決まります。白髪とはメラニン色素が抜けた毛髪です。
毛髪のメラニン色素は、毛母細胞間にある「メラノサイト」によって作られます。
黒髪の場合、メラノサイトの内部で作られたメラニン色素が毛母細胞へ送り込まれ、毛母細胞が毛髪に変化する過程で定着し、黒色となります。
また、メラノサイトは毛髪の成長に合わせてその数やメラニン合成能力を変化させます。
生え変わり時には数が激減していますが、新しい髪が生え変わる際に、幹細胞より分裂し、毛乳頭のまわりに再配置、増殖して補われます。
しかし、老化などにより代謝が低下すると、毛乳頭のまわりへ充分なメラニサイトが補えずに、メラニン色素を取り込めないまま白髪になってしまいます。
黒髪とは違う若白髪の特質
2.白髪の直径は黒髪よりも太い(平均値比較)。
3. 白髪の伸びる速度は黒髪よりも速い(平均値比較)。
4.成長期にある白髪の比率は、黒髪よりも高い(平均値比較)。
5.白髪の断面の形状は、黒髪よりも偏平な傾向にある。
http://www.shiseido.co.jp/releimg/1091-j.pdfより引用
なるほど、実際、太さや伸びる速度が黒髪よりも目立つ特質を持つのですね!
若白髪を増やさない方法
白髪が増える原因にはまざまな理由がありますが、よく言われるのは、加齢、ストレス、食生活、睡眠不足などです。
はっきりとした原因はよく分かっていませんが、まずはライフスタイルの見直しが確実な手立てです。
また頭皮マッサージや正しいシャンプーの仕方を知って実践することも見落とせません。
頭皮を柔らかく保つようにして血行をよくすることは、原因のひとつである代謝の低下を治し、メラニサイトの活性を高めます。
- 頭皮マッサージ
白髪だけでなく薄毛にも頭皮マッサージは有効です。
髪の悩みの原因の多くが硬くなってしまった頭皮であることから、頭皮を柔らかくし血行を改善することで髪のトラブルを防ぎます。
ビタミンEを多く含むオリーブオイルでマッサージをすれば、抗酸化作用による美肌効果や頭皮を保護し整える効果も期待できます。
若白髪に良い食べ物
白髪が生えてくる原因のひとつに髪や頭皮の栄養不足があげられます。
食生活を見直すとともに、白髪の予防や改善に効果があるといわれる食べ物や栄養素を積極的にとることで白髪の改善と予防をしましょう。
毛髪の主成分は含硫アミノ酸というたんぱく質なので、健康な髪のためには良質なたんぱく質をしっかり摂ることが基本。
ミネラル分としては髪を黒く保つ重要な栄養素であるカルシウムと銅を積極的にとるとよいでしょう。
カルシウムは黒髪の大元であるメラニン色素がたくさん作られるように働き、銅はアミノ酸を黒く染めるのに必要な栄養素です。
- たんぱく質
- 亜鉛
- 銅
- ヨード
- カルシウム
- ビタミンE、A、B
(大豆などの豆類、肉、魚、卵、牛乳)
魚はサバやカツオなど、いわゆる青い魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)を摂るようにすると、
血管の柔軟性が高まり毛細血管の血流改善も期待できます。
(多く含まれている食材・・・牡蠣・レバー、ホヤ、平貝、タラバ蟹など)
亜鉛は皮膚や毛髪形成に不可欠なミネラルです。
(多く含まれている食材・・・アーモンド、カシューナッツ、クルミ、カボチャの種、ピスタチオ、ひまわりの種、松の実、アンコウの肝、牡蠣、サクラエビ、牛レバーなど)
銅はアミノ酸を黒く染めるのに必要な栄養素。銅ミネラルは、白髪の発生を抑えてくれるとも言われます。
(多く含まれている食材・・・海藻類、ひじきやわかめ、のり、とろろ昆布、もずく、てんぐさなど)
わかめや昆布などの海藻類には髪を黒くさせると言われるヨードを含みます。
(多く含まれている食材・・・乳製品、小魚、大豆製品、海藻類、モロヘイヤなど)
メラノサイト(髪の毛を黒くする細胞)を活性化してくれます。
(多く含まれている食材・・・野菜類)
ビタミンAとビタミンEは、強い抗酸化作用があり、活性酸素の害からからだを守り血行を良くすると言われます。
またビタミンBは新陳代謝を促進してくれます。
ビタミンA(人参、かぼちゃ、ほうれん草、モロヘイヤ、ウナギ、ホタルイカ、レバーなど)
ビタミンE(あんこうのきも、めんたいこ、オリーブ油、米油、サフラワー油、コーン油、アボガド、かぶ葉、だいこん葉、菜花、にら、赤ピーマン、モロヘイヤ、ゴマなど)
ビタミンB(ウナギ、牛乳、卵、チーズ、豚肉、しめじ、レバー、大豆、乳製品、葉菜類、納豆、まいたけ、モロヘイヤ、アサリ、イクラ、イワシ、カキ、サンマ、ニシン、蛤など)
健やかな髪を育て、白髪を予防するためには、これらの食べ物を偏ることなく摂ることが基本となります。
和食中心の食生活であれば取り立てて意識することなくうまく摂取できます。
しかし、多忙な生活、多様な食生活においては三度の食事全部を和食中心にするのが難しいこともあります。
そんなとき、どうしても不足しがちな成分についてはサプリメントなどで補うのもひとつの手立てでしょう。