パンプスとミュールとハイヒールの違いとは?
“パンプス” “ミュール” “ハイヒール” という靴の種類を表す言葉は、女性なら日常的に馴染みの深い名詞ですよね。
女性らしさや、立ち姿の美しさを際立たせる為に作られたこれらのシューズですが、正確な違いをご存知ですか?
女性の方でも結構あやふやなに雰囲気だけで覚えていたり、男性に関しては「何が違うの?一緒にみえる・・」という方も多いのではないでしょうか?
筆者自身も日頃はスニーカーや、あまりかかとの高くない歩きやすいシューズを選びがちなので、正直ちょっとあやふやでした^^;
女性はもちろん、男性の方も女性にプレゼントされる事があるかもしれませんし、この機会にしっかりと覚えておいて損はないはずですよ。
ということで、今日はこの足元のオシャレにスポットを当ててみることにします。
「パンプス」と「ミュール」と「ハイヒール」の違い
カタチ的には比較的似ているこの3つの靴ですが、具体的に名称が分けられている違いは何なのでしょうか?
それぞれの特性と共にみていきたいと思います。
「パンプスとは?」
パンプスは靴の種類の一つで、甲部が浅くまた大きく開いていてつま先と踵(かかと)部分が覆われている形状の女性靴です。
ここまではハイヒールやミュールと同じなのですが、ヒールの高さが6cm未満のものをパンプスといいます。
また細かく分類すると爪先部分が開いているパンプスを“オープントゥパンプス”と呼び、踵がついていなくて爪先が塞がれたものを“パンプスミュール”と呼びます。
ジーンズ、スカート、短パンなどどんなスタイルにも合わせやすく街で一番見かけるのはパンプスではないでしょうか?
「ミュールとは?」
ミュールはつま先や甲部分のみ覆われていて、踵部分を覆う紐などが一切ない女性靴を指します。
簡単にいうと踵のストラップをずらすと着脱できるサンダルのようなもので、
夏場などにはジーパンとTシャツのようなラフなスタイルで履いても似合う一足です。
「ハイヒールとは?」
ハイヒールはヒールの形状を現した言葉で“高いかかと”という意味があります。
基本的にはどんなカタチの靴でもヒールの高さが6cm以上のものをハイヒールと呼び、ハイヒールパンプス、ハイヒールミュール等の種類もあります。
一般的なイメージとしてのハイヒールはややエレガントに見える大人スタイルに似合う一足です。
履く季節や場所など使い分けは?
女性の代表的な靴の種類であるこの3種類ですが、違いはわかったものの日常的にどのようなシュチュエーションで履き分けている人が多いのでしょうか?
- 春先から履き始める人が多いミュール
- 場所や季節を選ばないパンプス
- ここ一番に履きたいハイヒール
ミュールは足の露出部分が多いだけに結婚式やパーティーではよく履かれていますが、街使いとしてはやはり5月、6月と暖かくなってきてから履くのが一般的です。
あまり無理して履いている感は控えたいという人も多いようですね。
パンプスは一年中履ける使い勝手の良い靴です。
また靴の先が丸かったり、尖っていたり、高さが低い高いで印象がガラッとかわる靴でもあるので、街使いはもちろん高さがあればパーティーなどフォーマルな装いでも使えますね。
普段からハイヒールを多用している女性もいますが、足が疲れる、、ファッションがわからない、、という理由からめったに履かれないのがハイヒールです。
ちょっとおしゃれなイベントやデートなどときどきポイント的にかっこいい女性像を演出したいときに履かれる方が多いようです。
ただしハイヒールは足に大きな負担がかかるので、ハイヒール用の中敷きを使ったり、帰宅後はマッサージなどして足をいたわってあげてくださいね。
それぞれの歴史について
パンプスは16世紀頃に貴族の間で足を長くみせるために履かた正装シューズとして広がりました。
ハイヒールの始まりは実は紀元前400年も前なのですが、広まったのは同じく16世紀の後半。
女性たちの間では長いドレスを踏まないようにと広まり、時の王であるルイ14世は足を長くみせるために履いていたという歴史もあり、昔は男女共に愛される靴だったのです。
ミュールは17世紀に宮廷内でビーズ装飾をしたりよりゴージャスなものとして流行し、マリーアントワネットもミュールの愛好者だったといわれています。
最後は豆知識としてそれぞれの歴史についても少し述べましたが、どれも女性を美しく見せるための物として長年受け継がれ続け、徐々にカタチやデザインも発展していきました。
何より今も昔もキレイに可愛くみせたいという女性の心は変わっていないのが面白いですよね。
せっかく女性に生まれたのですから、これから靴を履いたり選んだりする時の参考や、このような意味があるという事覚えて意識してみるとおシャレがもっと楽しめてよいかもしれませんね。