未病状態とは?未病を知るメリットと対処法
私たちはつねに「どうすれば健康でいられるか」と考え、病気にならないための方法を模索します。
ところがどんなに効果があるとうたわれている健康法でも、時が経つうち「実は逆効果だった」なんて研究が発表されることはよくあること。
そんなとき今、自分のからだの状態が「未病」であるかどうかを知れば、もっと効率良く健康維持ができます。
今や現代人に必須といわれる「未病を知る方法」についてご紹介します。
手探りの状態の健康法探し
あなたはどんな健康法を行っていますか?
運動や食事は健康法として取り入れやすいですよね。
また健康保持のためのサプリメントも選ぶのに困るほどたくさん出回っています。
しかしその健康法は果たして自分の体質に合うものなのでしょうか?
「なんとなく効いている」とか「安心するため」などという声が聞こえそうです。
「未病」とは
中国には「良い医師は病気になる前に治す」ということわざがあります。
これは約2千年ほど前に出版された中医学の医学書に記載された「優秀な医師は目の前の患者の体質をかんがみて次にどのような可能性が起きるかを予想し早めに手を打つ」という記述が起源となっています。
つまり未病とは「病気と健康の間のグレーゾーン」ということ。
「病気と診断されたわけではないけれど、体調が思わしくない」という状態が「未病」にあたります。
これが「未病状態」
- 慢性疲労やストレス
- メタボリックシンドローム
慢性疲労やストレスは、リラックスしているときとは対極の状態です。
リラックスが副交感神経優位なのに対し、慢性疲労によるストレスは交感神経優位で、血流の滞りや筋肉の緊張、不眠などからあらゆる疾患につながる可能性があります。
また疲労やストレスにより自律神経に支障をきたした場合、認知症のリスクも高まるといわれています。
もしあなたが現在、医師から「メタボ」と診断されなくても、お腹に付いた脂肪が気になり「メタボかな」と思ったらその時点で「未病」と思って間違いありません。
メタボの状態は次に糖尿病や心臓病につながる可能性があります。
またヘルニアなどの重度の腰痛を引き起こすこともあります。
未病を知るメリット
病気ではないのに体調が優れない、医者に行くほどでないけれど不調が続く、などという場合、未病から病気へと徐々に進んでいる状態かもしれません。
そんなとき事前に未病状態を知ることができれば、そのメリットはたくさんあります。
- 医療費が抑えられる
- 快適に過ごせる
- 病気にならない自信がつく
病気と診断された日から、容赦なく医療費がかかり家計を圧迫します。
その費用は疾病により天井知らずともいえますが、未病のうちに何らかの改善方法を見いだせば医療費がかかることはありません。
ストレスや疲労、睡眠不足などで体調が悪い日が続くと気分まで落ち込むもの。
何をしてもうまくいかず、やる気も起きず、どうしたらいいかわからなくなるでしょう。
これはストレスが最大値となった「未病」状態です。
つらいときこそ方向転換するチャンスです。
何としてでも「じっくり休む時間」を設けましょう。
体調の変化と共に快適な気分も取り戻すことができます。
病気になる一歩手前の未病状態を察知できれば、いつでもそのスイッチがどこにあるか探さずに済みます。
「どこに疲れが出やすいか」「どの部分が弱いか」を知ることで、早め早めに対処することができます。
「原因不明」ではどうすれば?
医者にいっても「原因不明」で診断がつかない場合、楽になる薬を飲みたくても何も処方されないこともよくあります。
ではどうすればいいのでしょう?
病気と診断されなくても未病は病気の一歩手前。
まずは「ストレスを解放する」ことが先決です。
ストレスの影響は、体調を悪くすることはあっても良くなることはまずありません。
仕事が忙しすぎるときでも「思い切って休む」ことが重要。
ここで休まないことで「さらなる不調が待ち受けているかもしれない」ことをぜひとも考慮してください。
おわりに
人のからだはいまだに解明できないことや不可思議なことばかりです。
しかしストレスが与える人体への影響は、多かれ少なかれ「未病」へとつながることが分かってきました。
地球上に住む誰もが「病気は避けたい」と思うもの。
今後は世界的に「病気にならない生き方がトレンド」になるかもしれません。