マダニに噛まれた症状と対策は?
マダニは、主に山や草むらなどに生息するダニの一種です。
ダニというと布団の中にいて、ときどきチクっと噛まれることで次の日痒みがでて、まいったな~というイメージですよね。
ですが、このマダニは噛まれると最悪死に至るというとても怖いダニなんです。
筆者自身アウトドア好きで野外に行くことも多いので、今回はこの小さな巨人とでもいうべき、怖いマダニに噛まれた時の症状と対策について解説したいと思います。
マダニの生息地域と何故噛むのか
マダニは、基本的に関西より西側に多く生息しているといわれていますが、被害の拡大からみても今後は関東・東北・北海道と生息地域は広がっていると予測されています。
また、山や草むらなどの自然が豊富な場所だけでなく、家の庭や近所の空き地など様々なところで生息しているため、安全な場所というのは無いといってもよい程です。
主な活動期間は4月~10月頃で、まさにアウトドアなどで、野外にでる事が多い季節とかぶっているのも、噛まれる被害が高まっている理由の一つです。
そしてマダニは、人や動物の皮膚に吸い付いて血を吸う事で栄養としています。
別名「吸血ダニ」と呼ばれるのはこの行動からなのです。
なんとも気持ちの悪い話なのですが、血を吸ったマダニは信じられないくらい大きく膨らみ、限界まで血を吸い続けます。
よく大きく膨らんだマダニが、皮膚に付着している事で目視して噛まれた事に気付く方が多いので、もしぷっくり膨らんだ虫が身体に付いているのを発見したら、マダニに噛まれたことを疑った方が得策です。
マダニに噛まれた症状
噛まれると最悪死ぬ可能性もあるマダニの症状ですが、噛まれた後様々な症状が現れます。
主だった症状としては、
- 最初は軽い痒みや痺れ。
- 高熱が出る。
- 下痢や嘔吐に苦しむ。
- 血尿が出る。
- 白血球の減少がみられる。
その他にも喉に痛みが現れる、頭痛、筋肉痛、咳、意識障害など誘因にもなるとされています。
マダニに噛まれない対策と噛まれたときの対策
■噛まれないための対策
マダニに噛まれないようにするには、マダニの生息する山や草むらに極力入らない事です。
特に未開の土地は、マダニが多く生息している可能性が高いです。
そのような可能性のある場所に行かれる際の予防方法としては、
- 長袖長ズボンなど露出の少ない服を着ていく。
- 野原に座る際は、ビニールなどを敷いて直接腰掛けないようにする。
- 明るい服を着る
- ペットは草むらで遊ばせないようにする。
※明るい服を着ておくことで、マダニは黒や茶色なので付着したマダニを早期発見しやすくなります。
などを気をつけることで予防する事が可能です。
またマダニは皮膚に貼りつき、長い場合は10日程かけて血を吸い続けます。
野山からの帰宅後は必ず入浴し、身体のすみずみまでマダニが付いていないかをチェックしましょう。
■噛まれた後の対策
マダニに噛まれて一番怖いのがマダニによる感染症です。
ただマダニに噛まれて24時間以内に皮膚から引き離せば、感染症になる可能性はほぼありません。
ですから、もし噛まれていたとしても慌てずにすぐに剥がすようにしましょう。
※マダニは入浴程度では剥がれませんので、発見した際はピンセットなどでしっかりと剥がしてください。
もし噛まれてから明らかに24時間以上経っている場合や、ピンセットなどで剥がしても、歯や口の一部が皮膚内に残っている場合がありますので、皮膚科へ行き抜いてもらい検査を受けてください。
マダニでの死亡例や感染症はまだ事例こそ多くないものの、誰でもかかりうる危険なものです。
マダニらしき虫が皮膚についていた場合は、万が一の事を考えて医師に相談するのが万策です。