現代野菜の栄養は半分以下に?F1種と固定種野菜の違いとは

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このサイトに訪れる方の多くは、おそらく美容や健康に興味があったり他の方よりも気を使って健康的に生きていきたい!という意識の高い人が多いのではないでしょうか?
 
そんな意識の高い方なら普段口にする食事にも気をつけてられるかと思います。
ヨーロッパを始めオーガニック食品が一般的になりつつある今、野菜もできるだけ無農薬でオーガニックなものを、、と考える人が増えていますが、実は現代の野菜は30年前に比べるとその栄養価が半分以下になっているってご存知ですか?
 
今日はオーガニックといいつつ栄養価が下がっている野菜の現状についてみていきましょう。

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野菜の栄養価が下がっている原因

 
野菜の栄養
 
それはずばり野菜の「種」に問題があります。
 
普段野菜を買う時は近くのスーパーで買うことが多いかと思います。
もしくはファーマーズマーケットや、もっといえば近くの農家さんの直売所で購入されている方もいるかもしれませんね。
 
最近ではより安心度の高い野菜をと、生産者の名前や顔写真付きで販売しているところも多くなっています。
 
ですが、無農薬やオーガニックなど生産工程の安全性は保証されていても、一般的に流通している現代野菜は90%以上と言っていいほど「F1種」と呼ばれる種から作られた野菜になります。
 
F1種については後述しますが、流通野菜がほぼF1種から作られるようになったことで、昔の野菜と比べ圧倒的に栄養価が下がってしまったのです。
 
 
 

F1種の野菜ってなに?

 
F1野菜
 
「F1種」とは、いわゆる交配種のことを指します。
(大豆にあるような遺伝子組換えのようなものではありません)
 
異なる性質の種を人工的に掛け合わせて作られた交配種がF1種です。
 
今の野菜って一生懸命農家さんが育てても、例えばきゅうりなら曲がったようなきゅうりは商品価値が無く廃棄されてしまっています。
また一定の大きさに揃っていない野菜も流通できないと、商品としてスーパーには並んでいません。
 
スーパーに並んだまっすぐで全て一定の大きさに統一された野菜は、厳しいチェックに勝ち上がった野菜たちなのです。
 
ですが、本来野菜は子供が1人1人個性があるように大きく育つ野菜もいれば、小さい野菜もいる、曲がった野菜もいるのが当たり前です。
しかしそれではスーパーに並べられない(流通できない)ため、品種改良が進みまっすぐ箱に詰めやすく、一定の大きさに育つ野菜へと変化させていきました。
 
その品種改良の工程の中で、言い方は悪いですが工業製品のようにすべて同じ形や大きさの野菜を作るための種(F1種)が作られたのです。
 
このF1種野菜は3、40年前の野菜に比べほうれん草のビタミンCなら5分の1に、にんじんも6分の1程度の栄養価しかないといわれているのです。
 
じゃあF1種をやめれば!?と思われるかもしれませんが、育て方が難しく形や大きさがマチマチな野菜では流通できないため農家さんが暮らしていけませんよね?
この傾向は、より色や形がキレイな野菜を求めていった消費者の責任でもあるといえるのです。
 
 
 

種無し野菜というのも問題

 
交配で作られたF1種は、1代限りの野菜で種が採れません。
種が採れない植物というのは、普通に考えてもかなりいびつですよね?
 
この点も生命エネルギーが奪われて栄養価が著しく下がってしまった問題点といわれています。

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昔ながらの野菜は固定種

 
固定種野菜
 
ではF1種が広がる前の野菜はどうだったのでしょうか?
 
昔の種は「固定種」「在来種」と呼ばれる種でした。
交配などせず、自然本来の種でもちろん野菜を育てた後には新しい種ができて、その種を摘んで次の年の野菜を作っていました。
 
この野菜は現代野菜と比べて、野菜本来の味と何倍もの栄養価がある「本物の野菜」といえます。
 
 
 

固定種野菜を手に入れるには?

 
固定種の野菜
 
残念ながら日本の一般的なスーパーなど、通常流通しているものから固定種野菜を手にいれるのはほぼ無理だといわれています。
 
そこでオススメしたいのが「自分自身で野菜を作る」という方法です。
 
かなりハードルが高いですね。。
ですが現状として、自分で固定種の種を購入し野菜作りをするしか方法がほぼ無いのが現状ないのです。
 
畑をお持ちの方はもちろん、小さな家庭菜園をやられている方など、ご家族で食べる野菜を育てている方はぜひ固定種の種で作られることをオススメします。
 
※固定種の種は一般的に販売されていませんので、ネットなどで調べた上で取り寄せられるとよいでしょう。
 
そういう筆者自身田舎暮らしを数年前から始めたのですが、畑仕事も同時に始め最初から固定種野菜を育てていますよ。
(栄養価はもちろん、一度食べるとやめられない程野菜自体の美味しさにハマりますよ!)
 
 
 

より多くの野菜を摂取しよう!

 
多く野菜摂る
 
ビタミンC、ビタミンA、βカロチンetc..とバランスの良い栄養を摂取するために、多くの野菜を摂っていても、現代人は実は栄養価が野菜自体に少なくなっているため、栄養不足になっている人もいます。
 
ですので、これからの時代は生産地や無農薬など育て方がしっかりしている野菜を選ぶのはもちろんですが、野菜をより多く摂取することを心がける必要があるといえます。
逆にいえば野菜を多く摂る意識を持つことで、食生活自体の見直しにもつながるのではないでしょうか?
 
 
 

まとめ

 
今回はちょっとテンションの下がってしまいそうな?内容でしたが、完全に自然由来なものや完璧な食材を手にいれるのが難しくなっているのが現代社会です。
ですがF1種が体に悪いわけでも、意味がないわけでも全くありません。
 
スーパーに並んでいる野菜も同じ植物ですから、当然美味しく栄養もありますよね。
 
あれもダメこれもダメと考えるのではなく、頭の隅にこういう事実もあるんだと置いておいて、より自然で美味しい野菜を求めたり、自分で作ったり、栄養バランスを考えた食事を心がけるきっかけにしていただければ幸いです。


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より賢く、美しく・・・ コアから女性をデザインするデジタル書籍をテーマに女性のための情報をお届けする、コアレディの編集部です♪

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