アスペルガー症候群の特徴や対応法を解説
「アスペルガー症候群」を知っていますか?
実際にはどのような人のことを言うのでしょうか?
今回は「アスペルガー症候群」について、特徴やアスペルガーの人への対応・接し方など分かりやすくご紹介します。
アスペルガー症候群とは
アスペルガー症候群は医学的には「脳機能障害」の一部です。
かといえ実は病気というわけではありません。
アスペルガー症候群とは「生まれもっての特徴」または「先天性の脳の違い」ということで、言い方を変えれば「個性の一種」ということにもなります。
アスペルガー症候群になる根本の原因はまだ分かっていません。
過去に「ワクチン」や「親の虐待やネグレクト」などが原因ではないかといわれていましたが、現在ではいずれの場合も根拠が無いとされています。
アスペルガー症候群の特徴
- 集団生活で孤立しやすい
- 「変わった人」と思われがち
- 言葉の裏側が読み取れない傾向にある
- 自己中と思われてしまう
明らかに人と違うようなふるまいをしたり、いつも「空気が読めない」雰囲気を漂わせているため、まわりの人を戸惑わせてしまうことが多々あります。
そういった風変わりな行動や態度に対し、周囲からはまったく理解が得られずお互い困るような状態が日常茶飯事に起き、結果的に孤立してしまいます。
脳機能の障害とはいえ、外見上は障害があるようには見えません。
ただし他の人とコミュニケーションを取り始めるやいなや、徐々にアスペルガー症候群特有の兆候が現れます。
その度合いには個人差がありますが、周りの人たちからはいずれも「変わった人」と思われるのが特徴です。
想像力が弱いことから、言葉の裏側が読み取れない傾向にあります。
また言動がストレート過ぎて周囲が引いてしまうことも多く、逆に言われたことを鵜呑みにし、極端に傷ついてしまうこともあります。
自分の言動が、周囲にどのような影響を与えるかを理解するのが苦手な一面があります。
また周囲の状況にかかわらず、自己流にどんどん仕事を進めてしまうワンマンな面もあります。
二次障害も
一般的な社会生活において、困難や問題などのあらゆる悩みは切っても切り話せないもの。
しかしもしアスペルガー症候群であれば、さらにその悩みを上回る「二次障害」が起きる可能性が高くなります。
うつ病やパニック障害、引きこもりなどの精神疾患がその代表例です。
対応法や接し方の注意点
周囲が戸惑っている以上に本人はどうしたらいいか分からず、また生きることそのものに困難を感じています。
前述したように、病気などではなく個性の一部。
まずは「アスペルガー症候群に対する理解を深めること」が何より必要です。
また臨機応変なこと、空気を読むことが苦手なことから、本人に対し指導したいことや要望があれば、決してイライラしたり怒ったりせず「感情抜きできちんと伝える」といいようです。
スマホアプリで自己診断できる?
もし周りや自分自身がアスペルガー症候群の傾向があるかも?と思った際、実際にどうかをスマホアプリで自己診断することもできます。
スマホアプリ「メンタルヘルス診断-うつ病、アスペルガー症候群などの診断」は、8問の問いに答えることで、あなたがアスペルガー症候群かどうかが分かります。
しかし当然ながら診断結果はあくまで目安に過ぎません。
正しい診断は必ず専門の医師に委ねてください。
社会生活がつらいと感じたら
現在4,000人に1人といわれているアスペルガー症候群。
もしあなたが社会生活になじめず悩んでいたら、医師の診断をあおいでみることをおすすめします。
アスペルガー症候群と診断できるのは精神科と心療内科の医師だけです。
適切な治療を受ければきっと、今よりずっと心が軽くなり道も開けてくるでしょう。
また発達障害の強みを活かせる就労支援サイトもあります。
まずは説明会に参加してみてはいかがでしょう?
発達障害と診断されていない人でも参加できます。
「Kaien」
http://www.kaien-lab.com