過去の忘れられない嫌な記憶を消す・忘れる方法

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あなたには忘れたくても忘れられないイヤな思い出はありますか?
失恋や仕事、家庭内や人間関係のトラブルまで「もう思い出したくもない」という記憶は多少なりともあるはずです。
 
ところがイヤなことほどいつまでも頭の片隅から消すことができないのはなぜでしょう?
ネガティブな記憶をすっきりと忘れることはできるのでしょうか?
記憶のメカニズムにも触れながら詳しくみていきましょう。

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「イヤな記憶」の正体

 
嫌な記憶思い出
 
嫌な忘れたい記憶には「恐怖」や「怒り」「不安」など、負の感情がついて回ります。
とりわけ激しく心を揺さぶられるような負の感情を味わったとき、脳内で起きる変化が「アドレナリン」の分泌です。
そのアドレナリン、なんと「記憶を増強させる」というはたらきがあります。
 
衝撃的で鮮烈な記憶ほどいつまでも忘れられないのはこのためです。
また「生死を分けるような体験」をしているときもアドレナリンが大量に分泌します。
 
 
 

忘れなければ前に進めない「負の記憶」

 
2014年日本人初全米オープン準優勝という快挙を成し遂げた錦織選手。
その錦織選手を2013年からコーチしてきたのがマイケル・チャンです。
マイケル自身、現役時代は男子シングルスグランドスラム最年少優勝記録を保持しました。
 
テニス界でもっともメンタルが強いと評判のマイケルですが、錦織選手がまだ無名の頃から「負けた試合はすぐに忘れるように」というアドバイスをしていました。
 
これはとても利にかなったこと。
失敗の経験をいつまでも忘れず、負けた経験ばかり考えているとそのトラウマから再び失敗するおそれを引き寄せてしまうからです。
 
 
 

嫌な記憶を強化してしまう行動

 
だめな行動
 
忘れたいのに忘れられないからと、誰かに愚痴ったり相談したりしていませんか?
会う人会う人ではないにしろ、心を許せる何人かの人にまったく同じ内容の話をしているとしたらちょっと考えものです。
 
実はこの行動がイヤな記憶をさらに強化し、もっと忘れられない記憶にしています。
 
昔話しも話すことでずっと思い出として残りやすいように、思い出したくもない過去の失敗や不運な出来事を何度もしゃべるということは、知らず知らずにアウトプットを繰り返し「記憶としてより強く残る」という悲しい結果になってしまいます。

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イヤな記憶は消せる?

 
嫌な思い出消す
 
過去を消すことはできません。
しかしあなたの心に残ったイヤな記憶を「ぼんやりとさせ」「思い出すこともなくなる」方法はあります。
それは人にしゃべりたくなったら「誰か一人に決めて話す」ということ。
しかも「一回限定」が原則です。
 
勉強に必要な記憶力は「繰り返す」ことです。
いろいろな人に繰り返ししゃべることは記憶力を利用しているということで「イヤな記憶を消すどころかさらに強く心に取り込んでいる」のです。
 
 
 

もしPTSD(心的外傷後ストレス障害)だったら?

 
もしイヤな記憶が数年経っても心から離れず、むしろ精神的ストレスを強く感じている場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の疑いがあります。
日常生活にも困難を感じるほどであれば、早めに心療内科を受診しましょう。
 
現在、心療内科の多くはカウンセリングが主体となっています。
患者の不安心理を探りつつ原因を見極め、取り除いていきながら治癒を目指します。
 
 
 

輝ける未来のために

 
もし今の自分にとてもイヤなことが起きたら「将来的に自分の記憶に残らないようにするための工夫」は絶対必要です。
過去の記憶は消せなくても「イヤな記憶を未来の自分へ持ち越さないようにする」ことはできます。
 
また人間は良い思い出6割、嫌な思い出3割、どちらでもない思い出1割で脳内はできており、良い思い出が6割無いと生きていけ無いため、自然と脳が思い出や記憶を整理しています。
 
嫌なことや思い出も、時間と共に風化していきますので、焦らず、輝ける未来のために、ぜひ参考になさってみてください。


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より賢く、美しく・・・ コアから女性をデザインするデジタル書籍をテーマに女性のための情報をお届けする、コアレディの編集部です♪

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