治験協力とは?登録から実際の治験内容を説明!
病気やケガなどによる体調不良を改善するために「くすり」は必要不可欠です。
医療業界は日進月歩で、次々に効果の高い新薬が開発されていますが、販売されるまでのプロセスに「臨床試験」は必須です。
また薬でなくても直接肌に付ける化粧品なども臨床試験が必要です。
さまざまな臨床試験の中には一般の人も協力できる「治験」という制度もあります。
治験協力費という「うれしい報酬」も出る治験。
詳しくみていきましょう。
目次
治験とは?
治験とは「薬の効き目(を臨床的に確かめる検定)」のことを指します。
薬局で手軽に買えるかぜ薬から医師の処方箋が必要なものまで、「くすり」はわたしたちの生活に無くてはならないものです。
しかし「くすり」として使用できるようになるためには、効果や安全性を調べ、国の承認を得なければなりません。
病気の治療に必要であることはもちろん、安全性が確かめられ承認されたものだけが「くすり」として使用できることになります。
そのためにも治験協力者の協力が必要なのです。
治験って危なくないの?
治験と聞いてよく想像するのが「人体実験じゃないの?」ということ。
しかし治験とは、くすり開発の「最終段階」。
一定の基準で「問題がない」と判断されたくすりを使用し、その目的が国の承認を得るためのデータ収集と考えると、まったくリスキーでないとは言い切れません。
しかし実際の危険性は「ほぼゼロ」といっていいでしょう。
ただし「くすり」には必ず副作用があります。
治験協力が決定した際にはコーディネーターから副作用や禁忌事項などのさまざまな説明がありますから、すべてに納得したうえで治験協力にのぞんでください。
治験はどこで行われる?
実際の治験は病院で行われます。
ただし募集要項には「治験が行われる病院の詳細は伏せられている」のが一般的で、県名のみであったり市区町村だけが公表されます。
治験によっては区域だけは事前に選べることもできるので、通院に便利な地域を選ぶといいでしょう。
治験協力できる条件とは
治験に協力するための条件は治験の内容により異なりますが、一定の条件を満たしていることが必要です。
性別、年齢、条件に見合った症状があるか、重篤な疾患をもっていないか、他の治験に同時進行で協力していないか、などが代表的な条件です。
治験にはどんなものがある?
治験を運営するウエブサイトには、毎日のように新たな治験協力を求める募集が公開されます。
その内容は「糖尿病」や「認知症」「喘息」「便秘」「更年期障害」「シミそばかす」など多種多様で、期間も短ければ一日、長い場合一年間以上にわたって協力する案件もあります。
治験の内容や協力費 一例
- 尿が近い人
- 美白効果化粧品
泌尿器科への通院。投薬と一日の排尿日記をつける。
二週間後、尿検査、血液検査、心電図などの各検査後、次回来院までの薬と排尿日記を渡される。
全6回通院。2ヶ月で終了。
一回の通院に10,000円の協力費。
化粧品会社からの委託によるもの。試薬品は化粧水、乳液、美容液の3本で期間は一年間。
一ヶ月に一度、通院時に洗顔後の写真撮影及び皮膚科医の診察と次回までの化粧品を空ボトルと交換。
一回の治験協力費は約6,000円程度。
治験協力費とは
治験に参加し、規定の案件を完了した際には「協力費」が支払われます。
治験の内容により異なりますが、一度の通院で約10,000円程度。
入院による治験協力は3〜4泊プラス何日かの通院で、約20万円程度です。
この金額はあくまで目安で、治験によってはこの限りではありません。
すべてが完了したあと指定口座に振り込まれます。
治験は副業になる?
まずは治験のスケジュールに合わせることができないと、申し込んでも不採用になってしまいます。
また一度治験協力すると次の治験協力まで期間を空けなければならないこともあったり、好条件の治験には応募が殺到することもあるため採用になるかどうかわからないことから、確実な副収入になるとはいえません。
かといえ、一回の通院で約2〜3時間程度の拘束時間のみで10,000円ほどが相場となっているため、時給換算で見積もるとかなりの高収入といえますね。
やってみよう!
好奇心旺盛な人ならすぐにやってみたくなる治験協力。
もしチャレンジしたくなったら「治験」で検索してみてくださいね。
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