リラクゼーションマッサージと自然治癒力の関係
マッサージを受けるのは好きですか?
「疲れを取るために欠かせない」という人や、「ストレスがたまると必ず行く」という人もたくさんいますよね。
筆者自身もメンテナンスがてらマッサージを受けるのですが、お気に入りのサロンで、セラピストの手が触れただけでもホッとして心が安らぐものです。
しかしマッサージやリラクゼーションはただ単に「もみほぐすのが気持ちいい」だけではありません。
まだあまり知られていない「リラクゼーションマッサージと自然治癒力」についてご紹介したいと思います。
マッサージとリラクゼーションの違い
- マッサージ
- リラクゼーション
国家資格を持つ按摩指圧師が行うことができるのがマッサージです。
施術は「治療が主な目的」とされています。
民間資格や技術があれば開業できるのがリラクゼーションです。
またリラクゼーション業は厚労省により認可されています。
「肩こり」「腰痛」「眼精疲労」などは、あらゆるストレスが原因とみられます。
リラックスできる空間で全身を揉みほぐしてもらうリラクゼーションは、身も心も軽くなるため、現代社会に生きる人にとってなくてはならないものになりました。
リラクゼーションの種類
- ボディケア
- リフレクソロジー
- タイ古式
- リンパドレナージュ
- あかすりエステ
ベッドにうつぶせになり、背面全体を押したり揉んだりするリラクゼーションが「ボディケア」と呼ばれるものです。
部分的なコースから全身コースまであります。
和訳は「反射区療法」といい、「台湾式足つぼ」や「足裏」、「フットケア」などのいろいろな呼び名があります。
一般的には足底部を中心に膝やすね、ふくらはぎを揉みほぐすのがリフレクソロジーと呼ばれるものです。
タイ古式独特のストレッチをメインとしたリラクゼーションです。
タイリフレという独自のリフレクソロジーもあります。
オイルを使い、リンパ液を流すように行うリラクゼーション。
トリートメントやエステとも呼ばれます。
通常個室での施術となり紙ショーツなどを付け、裸の状態で受けます。
現在、ほとんどの温浴施設に常設されているのが「あかすり」です。
裸でベッドに寝た状態で、セラピストがあかすり用のミトンで皮膚をこすっていきます。
出た垢はシャワーできれいに洗い流してくれるのですっきりさっぱり。
あかすり後にリンパドレナージュを受けることもできます。
リラクゼーションが気持ち良い理由
- 決め手は「ウトウト」すること
リラクゼーションを受け慣れている人なら、その気持ち良さをよく知っています。
受ける前と受けた後の違いも、いつもはっきりと感じることでしょう。
そして、そこには体内の変化が影響しています。
ヒトの神経は、朝起きて夜寝るまで「交感神経」が優位になった状態です。
反対にリラクゼーションを受けているときは「副交感神経」が優位になっており、心身共に深くリラックスしている状態です。
そして体の緊張が解け気持ち良くてウトウトと眠くなりそうになる、、まさにそのとき「リラックスの極地にいる」というわけです。
脳科学的にも脳内からは幸せホルモンと呼ばれるエンドルフィンが分泌されるのが、リラクゼーションを受けているときなのです。
リラクゼーションと自然治癒力の関係
リラクゼーションマッサージは単に気持ち良いだけでなく、人間が本来持っている自然治癒力のアップにも繋がります。
- 免疫力アップ
- リラックス状態を保てる
皮膚、皮下組織の筋肉への適度な刺激は気持ちが良いばかりでなく、心拍数や血圧も安定します。
血液中では免疫力と深い関係のあるIgAや白血球にも変化が起きます。
自然治癒力がアップするということは、つまり免疫力が上がるということ。
また施術中に心地よいリズムでからだが揺らされているとき、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が活性化しています。
まるでゆりかごで眠る赤ちゃんのように、心身のバランスを保ってくれるはたらきがあるのです。
様々なストレスにより心身ともに疲弊すると、そのダメージからあらゆる方向性で心身ともに負の連鎖に陥ります。
様々な病気はストレスも大きな原因の一つということは、今や周知の事実。
しかしリラクゼーションを受けることで、そのストレスを大きく軽減することができます。
またリラックスすることを日常的に取り入れることで、ストレスを受けても再び元の状態に戻れる「復元力が備わる」ようになります。
まとめ
肩こりを軽くするためのリラクゼーションも、実は自然治癒力もアップしていたとは驚きです。
気持ち良いうえ、免疫力が上がれば言うことはありませんよね。
出来れば週に一度、少なくとも月に一度はリラクゼーションを受けたいものです。