揉み返しが起きる原因から予防・対処法まで
マッサージを受けに行ったあと、「揉み返し」が起きたことはありますか?
楽になるために受けたマッサージが、逆に辛くなるとは本当にガッカリですよね。
なぜ揉み返しが起きるのでしょうか?その原因や防ぎ方など揉み返しのメカニズムに迫ります。
揉み返しとは?
揉み返しとは、マッサージやリラクゼーションを受けたあとに起こる体調の変化の一つです。
揉まれた部分に痛みが起きたり、重く感じるのが特徴です。
またひどい揉み返しの中には、その部分が内出血になることもあります。
このようにあまり良い変化とは言えませんが、揉み返しが起きるのにはしっかりと理由があります。
揉み返しの特徴
- 痛みが残る
- 重みが残る
- 熱が出る
マッサージ後、もしからだに痛みを感じたら、それは揉み返しによる痛みの可能性があります。
マッサージ後すぐに「なんだか重い」と感じることもあれば、翌日以降に「からだの重さ」として現れることもあるのが「揉み返し」です。部分的に「重い違和感」として出ることもあれば、「全身重ダルく感じる」こともあります。
ひどい揉み返しの中には、発熱することもあります。
揉み返しが起こりやすい場所
- 首
- 肩
- ふくらはぎ
首は他の箇所に比べ、筋肉が柔らかいため特に揉み返しが起こりやすい部分です。
ひどい肩コリは人によっては、筋肉が骨のように固くなってしまうこともあります。
そのような固い筋肉のコリをほぐすと、周囲の柔らかい筋肉部分との境目に揉み返しが起こることがあります。
やはり柔らかい筋肉のふくらはぎは、揉み返しがよく起きる部分です。
マッサージを受けながらすぐに揉み返しを感じることもあります。
揉み返しが起きる原因
では、なぜこのような部位に辛い揉み返しが起こってしまうのでしょうか?
- ダメージを受けている
- 痛みに敏感である
- 硬いコリをほぐしたとき
揉み返しとは一般的に「筋肉を揉むことにより起きる筋繊維のダメージ」のことをいいます。
「激しい運動のあとにからだのあちこちに痛みを感じる筋肉痛」と少し似ています。
痛みを感じる度合いは人により個人差があります。
マッサージを受けたとき、セラピストが同じ強さで行ってもその人が敏感体質である場合、後々まで痛みが残ることがあります。
揉み返しの原因のほとんどが「硬くなったコリがほぐれたとき」に起きます。
理想的な筋肉は柔軟さと柔らかさがある状態。
ほどよく運動が行き届いた柔らかい筋肉にはコリが起きることがほとんどありません。
しかしハリが強く、凝り固まった筋肉をほぐした時、筋繊維に細かい傷が付いてしまうことが多く、この傷により重だるい痛みとなって「揉み返しが起きた状態」ということになります。
揉み返しが起きた後の対処法
揉み返しは気をつけていても起こってしまう場合もあります。
そこで揉み返しが起きた場合、早く痛みなどから解放できるように対処法を知っておくのがおすすめです。
- 翌日・・・痛む部位を冷やす
- 当日・・・お風呂で温める
マッサージの翌日に起きることが多い「揉み返し」。
朝起きたら首が痛くて回らないなど部分的な揉み返しの場合は、筋繊維が炎症を起こしている可能性があります。
できるだけ早めに冷湿布で冷やし、安静にしてください。
冷やすのとは逆説ですが「マッサージ直後に出た痛みであればお風呂で温めるのも有効」です。
特に固く緊張した筋肉をほぐしたあとは、揉み返しが起こりやすいもの。
コリの原因となった乳酸などの疲労物質を早く体外へ排出させれば一気にからだが軽くなります。
入浴して温め、体内の流れを良くすれば、ひどい揉み返しを防ぐことができます。
揉み返しを防ぐ予防法
マッサージは好きだけど、揉み返しが怖くて、、という方は、揉み返しを防ぐ予防法を知った上でマッサージを受けるようにしてみてください。
- 痛気持ち良さを感じる
- 日頃からコリをためない
揉み返しを防ぐ一番のポイントは、実は「マッサージの強さ」なのです。
揉み返しがくるかどうかはここにかかっていて「強すぎず弱すぎず」といった「痛気持ち良さ」が感じられればまずは揉み返しは起きません。
言いずらい、、と我慢してしまう方もいますが、もし少しでも「痛い」と感じたら施術者にはっきりと「少し弱くしてください」と伝えましょう。
デスクワークが主が仕事だったり無理な姿勢が多いゴルフを頻繁にする人など、いつも筋肉疲労を感じやすい人であれば、マッサージや整体、リラクゼーションはマメに受けることが大切です。
コリがひどくなると筋肉の質が固く変化するだけでなく、疲れも取れにくくなってしまいます。
また固く変化した筋肉はほぐすのが大変だけでなく、マッサージを受ける人にとってもからだへの負担増大となります。
まとめ
筋肉は「からだを動かすために必要なツール」です。
運動することによりいい状態を保つのが理想的ですが、なかなかそうもいかないのが現状ですよね。
ついマッサージに頼りがちになるかもしれませんが、コリをためないことで揉み返しは防ぐことは可能です。
また揉まれているときに、もし痛かったら我慢せずに痛いことを伝えれば、イヤな揉み返しを防げることができますよ。