病気のホクロの見分け方
目元や口元、胸元にあると色っぽく見えるホクロ。
逆に、顔や足など目立つ場所にあるとコンプレックスにもなってしまいます。
また、いつの間にか増えていたり、「こんな場所にあったんだ!」と神出鬼没なホクロは意外と知らないことがたくさん!
基本的には無害なホクロですが、じつは大きさやできた場所によっては病気の可能性もあるんです。
今回はそんなホクロに関係する病気についてご紹介します。
良性ホクロと悪性ホクロがある?
ホクロは医学用語で「色素性母斑」もしくは「母斑細胞母斑」と呼ばれています。
母斑細胞というメラニン組織を持つ細胞が増殖することによって生じる良性の皮膚病変です。
ほとんどのホクロは放っておいても大丈夫ですが、なかには良性に見えて、皮膚がんの一種である「悪性黒色腫」の場合があります。
これは、メラニン色素を含む細胞メラノサイトが悪性化して腫瘍になってしまうことです。
メラノーマとも呼ばれ、特徴としては罹患率に男女差はほとんどなく、60代~70代などの老年期に発症する確率が高い病気です。
紫外線に対して弱い皮膚を持つ白人の方が発症する傾向が高く、黄色人種である日本人は比較的低いのも特徴です。
ですが、発症後の死亡率は非常に高いので、常日頃から自分の身体に悪性のホクロができていないか注意する必要があります。
現在、家系や遺伝子との因果関係や原因はわかっていませんが、紫外線が原因の一つとして考えられているので、紫外線を過度に浴びることは避けましょう。
そのホクロ危険かも!大きさや場所をチェック
悪性のホクロと言われても、どれが悪性か良性かはなかなかわかりづらいですよね。
次はホクロがある場所や大きさなどで見分けられる悪性ホクロの特徴についてご紹介します。
- 発生部位
- 大きさ
- 形
- 色
- 成長速度
- 状態
足の裏、爪、顔、眼、手のひら、体幹
6mm以上
左右非対称でまわりがにじんでいる
黒、茶、青などが混じっている
半年位で急激に成長する
出血や膿がみられる
以上が悪性のホクロの特徴です。
該当するホクロはありましたか?
もしあるようなら悪性の可能性が高いので、すぐにクリニックで診察してもらいましょう。
特に40代以降の方で、足の裏に大きなほくろが見つかったという場合、癌の可能性もあるため早めに受診されることをおすすめします。
その際は美容目的のクリニックでは診察がしづらいので、まずは皮膚科へ行きましょう。
悪性か良性の診断方法は?
素人目でわかりづらい悪性のホクロですが、医療機関では実際にはどのように判断しているのでしょうか?
じつは、ホクロのレーザー治療などもそうですが、ホクロの一部を採取し、それを検査して悪性の場合なら摘出するそうです。
目立つ場所にあるホクロを除去してくれるレーザー治療も、しっかりとしたクリニックなら検査してから行ってくれるそうです。
悪性のホクロ以外でも、気になるホクロがある方はまずは一部を検査してくれるかどうかを知ってから臨みましょう!
生まれつきのホクロは良性
基本的に悪性のホクロというのは、明らかに存在していなかったところにホクロが出来て、それがどんどん大きくなっている(膨らんでいる)場合にのみ注意が必要です。
よくあるのが「あれ?こんなところにホクロができてる、、」と心配になる人がいるけど、実は気づいていなかっただけで生まれながらにその場所に存在していたホクロという場合です。
基本的に生まれながらに持っているホクロは良性のものが多く、心配いりません。
ただし、急激に大きくなったり膨らんできた場合は注意してくださいね。
特に出産後の赤ちゃんにすでにホクロがある場合は心配かもしれませんね。
新生児の段階ではホクロはなく、生後4.5ヶ月頃からホクロがポツポツと出来始める場合が多いです。
もし生まれた時からホクロらしき、あざがあった場合、それは「先天性色素性母斑」というものですので心配ありません。
ですが、直径5cm以上に成長してきた場合、悪性に変化する可能性があるため、1度主治医さんに相談されることをおすすめします。
いかがでしたか?
普段はあまり気にならないホクロも、放っておくと皮膚がんになってしまう可能性もあるので、これを機に自分の体にあるホクロを観察してみてはどうでしょう。