【マーガリンは危険!?】トランス脂肪酸の影響とは
朝食の定番といえばトーストにたっぷりのマーガリンを塗って、、というイメージがありますよね。
熱々のトーストに溶けるマーガリンの風味がとても美味しく、筆者も学生時代は毎朝この組み合わせを食べていた記憶があります。
マーガリンって多くの家庭では、いつも冷蔵庫に入っている定番ものの一つじゃないでしょうか?
そのまま食べる以外にも、バター代わりに料理に使ったりして何かと便利な食品ですからね。
ですがそんなマーガリンが今、アメリカ全土で使用禁止になりそうというニュースが取り立たされています。
なぜそのような状況になったのかというと、マーガリンに含まれている「トランス脂肪酸」の影響によるところなのです。
トランス脂肪酸?? 聞きなれない名称ですが、名前的にもちょっと怖い気がするのは筆者だけでしょうか?
その危険性の高さから、食品にトランス脂肪酸の含有量を表示させる事を義務付けるのはもちろんのこと、既にカリフォルニア州などのレストランでは全面使用禁止、北欧では販売禁止されている国も増えてきています。
そんな危険が叫ばれているトランス脂肪酸とは一体なんなのでしょうか?
今回は日本人にもとても馴染みの深い食品に多く含まれている、このトランス脂肪酸について解説していきたいと思います。
トランス脂肪酸とは?
トランス脂肪酸は脂肪酸の一種で、水素を付加して硬化した部分硬化油を生成する過程で発生する人工的な脂肪酸です。
人工的な脂肪酸ですので、自然界にはほぼ存在しません。
簡単にいうと“悪玉脂肪酸” “身体に悪影響を及ぼす悪い油”と言い表せます。
マーガリン/一部の菓子パン/マヨネーズ/クッキー/ケーキ/スナック菓子/インスタント麺/フライドポテト/冷凍食品類
等が上げられます。
健康に及ぼす影響
トランス脂肪酸が危険視されているのは、摂取することで悪玉コレステロールを著しく増加させ、多くの健康被害を及ぼす可能性が高いためです。
具体的な危険性としては、
- 心臓疾患
- 動脈硬化
- 喘息
- アトピー性皮膚炎
- 発がん率の増加
- 花粉症
- 免疫機能の低下
などの身体的影響が懸念されています。
危険因子のトランス脂肪酸ですが、日本人は欧米諸国と比べるとまだトランス脂肪酸の摂取量が少ないといわれていて、国家レベルでの具体的な対応策など法令処置は一切ありません。
ですが、日常的にスナック菓子やファストフードをはじめとした、外食やジャンクフードを好んで食べている人は要注意です。
トランス脂肪酸を避ける方法
トランス脂肪酸の摂取を極力避けようとするには、まずは買い物の時に表示覧をしっかりと確認する事です。
表示覧の原材料表示部分に「マーガリン」や「ショートニング」、「ファットスプレッド」と書かれたものはできるだけ避けましょう。
※ショートニングはラードの代用品として開発された人工油脂の事です。
※ファットスプレッドは比較的トランス脂肪酸は少ないですが、乳化剤が使用されています。
どこから危険というかは個人の見解にもよりますが、筆者の基準としてはファットスプレッドがまだ一番マシと言えると判断しています。
そして特にお子さんのいらっしゃる方はスナック菓子やハンバーガー、フライドポテトに代表されるファストフードを食べる機会を少し減らす努力も大切です。
不純物をなるべく体に入れない
余談になりますが、イギリスでは国営放送のBBCが世界的な有名ファストフード店で出されているチキンナゲットを分析したところ、60%以上が鶏肉以外のものや化学薬品で形成されていたなど、
製造過程や品質をドキュメンタリーとして放送し大きな反響を呼んでいます。
トランス脂肪酸の有無に関係なくファストフードは、本当にたまに食べる嗜好品としてとらえておいた方がよいでしょう。
今回はトランス脂肪酸について取り上げてみましたが、じゃあ例えばマーガリンをやめてバターにしよう!というのは正解ではあるのですが、
今度はバターはバターでカロリーが高く動脈硬化の一因ともされています。
はっきり言って現在日本の中で生活していて完全に影響のない食生活を送るのは非常に難しいと思います。
逆に神経質になり過ぎて、あれはダメこれはダメと気にして食べている方が身体に悪影響を及ぼしかねませんからね。
トランス脂肪酸にしてもあくまで過剰摂取すると危険というものですので、たまに食べる分にはまったく気にする必要はありません。
ただランチなど「一日一食は菓子パンやインスタントラーメン(コンビニ食)で済ましている」、というような方は食生活を一度考え直した方が良さそうですね。