【家族葬のメリット・デメリット】通常のお葬式との違いは?
時代の流れと共にお葬式の在り方にも変化が訪れています。
冠婚葬祭に関する最近の風潮としては「どれだけ費用を抑えられるか」が大前提となりつつあります。
大切な故人のお葬式とはいえ、通例だから、、と業者に言われるままの高額プラン提示に泡を吹いて卒倒したくないもの。
最近増えている「家族葬」がおすすめなのはこの点だけでなく、他にも理由があります。
家族だけで故人を見送る「家族葬」とはどんなお葬式なのでしょう。
詳しくご紹介していきます。
古くからあるお葬式の形とは
本来のお葬式は、生前過ごしてきた故人の自宅で執り行うのがごく当たり前でした。
広く開放された玄関先には毛筆で「忌中」と書かれたすだれが下がり、その奥には色とりどりの花や装飾品が飾られた祭壇。
そしてその中央には故人の写真が飾られました。
写真の周囲が黒く縁取りした額縁であることから、近所や通りがかりの人が誰でも「今まさにお葬式の最中」であるということが一目瞭然でした。
その後、専門の業者が葬儀代行をする「セレモニーホール」が登場。
現代では自宅でのお見送りに代わり、セレモニーホールでのお葬式がスタンダードとなりました。
家族葬と密葬、直葬の違いとは?
- 「密葬」・・・
- 「家族葬」・・・
- 「直葬」・・・
著名人などの逝去にあたり、大規模な本葬の前に親族だけで見送る葬儀のことをいいます。
密葬の場合、通常お通夜と告別式の事前告知は行わず、親族やごく親しい間柄の関係者のみでお別れのひと時をもちます。
家族葬とはその名の通り、家族やごく親しい親族のみで行う葬儀のことをいいます。
その際、親戚や友人、知人には逝去した旨を知らせず、一連の葬儀が終わったのちに「訃報」として関係者に伝えます。
直葬とは、お通夜、告別式はもとよりお別れの儀式を一切行わないことをいいます。
最後のお別れは火葬場ということになりますが、一見合理的に見えるものの故人との最後の決別がピンと来ず、曖昧な気持ちのままになってしまう可能性もあります。
家族葬のメリット
- 身内だけでしっかりとお別れできる
- コスト削減
故人の遺志による家族葬であるならなおさら、家族だけの心のこもった葬儀は理想的。
お葬式は準備や参列者への挨拶など、バタバタしていきゆっくり故人と向き合う時間が少ないという本末転倒な面もあります。
お葬式は故人のためでもあり、故人とお別れし残された遺族の心を整理する儀式でもあります。
家族だけで故人に想いをはせれる家族葬は、遺族にとっても心に残るお葬式となるでしょう。
儀礼的な一般のお葬式に比べ、規模を縮小できるため低コストで行うことが可能です。
家族葬のデメリット
- 香典が見込めない
- 葬儀後の弔問客に追われる
- 参列できなかった人からのクレーム
香典が見込めないことにより、葬儀に必要な費用に苦慮する可能性があります。
生前の交友関係にもよりますが、最後にお別れしたいと願う弔問客が後を絶たず、その対応に追われることも予想されます。
親族以外から「きちんとお別れできなかった」「お葬式に出たかった」などの苦情が入ることもあります。
家族葬と普通のお葬式「何が違う?」
普通のお葬式に比べ、規模を縮小した葬儀が家族葬ですが、実は執り行う内容はほぼ同じです。
ただ大きく違うところは弔問客への料理や、返礼品が不要という点です。
弔問客の数にもよりますが、できるだけ葬儀費用を減らしたいと考えているのなら、これはかなり有効なプランです。
まとめ
一般的には高額になりがちな葬儀プラン。
しかし業者によって細かい価格設定無しのオール込み料金の家族葬プランを打ち出しているところも増えています。
お葬式は故人とのお別れには必ず必要な儀式です。
より良いプランを見極め、遺族がみな納得できるお葬式を実現したいものです。
お葬式は誰しも訪れるものですので、生前から1度どうするか?どうしたいかを家族で話し合う機会があってもよいかもしれませんね。