【柔軟剤の香りで頭痛や吐き気】原因は化学物質敏感症?
香り豊かなフレグランス柔軟剤は、ここ数年で日本の市場でも大ヒットしていますよね。
家の中や街角でもフワッと鼻をかすめる柔軟剤特有の香りは、わたしたちにとって特に珍しいものではなくなり、日常的にその匂いを感じることも多くなりました。
しかし「いい香りが売り」のフレグランス柔軟剤が、なんと「香りの問題」として消費者センターへの苦情が報告されるようになり、さらにその件数も激増しつつあります。
10年ほど前からドラッグストアに肩を並べて販売されていた強い香りのフレグランス柔軟剤ですが、実は反面、その香りが多くの人たちにとっては「悩みの種」となっている場合もあります。
フレグランス柔軟剤とエッセンシャルオイルの違い
癒しの香りとして誰からも好かれるのが「天然のアロマエッセンシャルオイル」です。
同じように「いい香り」として売られているフレグランス柔軟剤と、アロマエッセンシャルオイルはどこが違うのか検証してみましょう。
柔軟剤は洗濯によりゴワゴワになってしまうタオルを始め、あらゆる洗濯物を柔らかく仕上げるためのものです。
しかしフレングス柔軟剤のその香りは、数種類の化学物質を組み合わせた人工香料からできています。
それに比べ、アロマエッセンシャルオイルは天然の植物から抽出したエッセンスが原料です。
現在、店頭に並ぶ人気のフレグランス柔軟剤はそのほとんどはアメリカ製か、もしくは原料をアメリカから輸入している商品がほとんどです。
一般的に体臭が強いとされる欧米人にとって「香りの強い柔軟剤はなくなてはならないもの」ということを象徴しています。
柔軟剤の香りで起こる体調不良?
嗅覚は五感の一つで、様々な香りや匂いを識別しますが、鼻から入った香りは瞬時に脳へと信号が送られます。
化学物質であるフレグランス柔軟剤の香りは、実は化学物質敏感症の人にとっては大敵で、「タバコの臭いに匹敵する」ほどといわれています。
具体的には脳に渡った信号により脳の働きが阻害され、めまいや頭痛、気分が悪くなるなど体調不良の原因となっているようです。
一見優しく女性らしい香りに思える柔軟剤も、実は敏感な人にとっては百害あって一利無しなのです。
匂いによる「香る害」の対処法
では、相手の匂いによって気分が悪くなってしまう、、と気づいた場合、どのように対処すべきなのでしょうか?
- はっきりと相手に伝える
- 手紙やメールで伝える
香りが引き起こす問題は体調不良を引き起こす可能性もあるため、その臭いの元になっている人にできれば早めに「困っている」旨を伝えましょう。
臭いに対するプロブレムは、その当人にきちんと伝えないことには解決はみられないのです。
本人を目の前にして問題点を伝えるのは大変勇気が要ることです。
しかし「我慢」はお互いのためによくありません。そこで手紙やメールで困っていることを伝えてみましょう。
文字にすれば伝えたいことを伝えやすくなります。それが自分にとってとても困っていることでも、現時点ではこちらからの一方的な意見であることを伝えるために「申し訳ない」という謙虚な文面を心がければ大丈夫です。
体臭に関してはなかなか言いにくいものですが、あくまで化学物質に敏感に反応してしまう、、という大義名分があります。
そして他の人とってはとても良い香りだと思うのだけれど、、と謙虚に伝える事が大切です。
近くにいる時間の長いパートナーや同僚、友人であればなおさらお願いというカタチで伝えるべきではないでしょうか?
まとめ
いつの時代も強い香水にはつい顔をゆがめてしまうもの。
香りを発している張本人は香りに鈍感になってしまっているため、強い香りでもそれをまったく感じなくなっています。
しかし他人が発する強い香りを肯定的にとらえられる人はあまりいないはずです。
柔軟剤の香りも同じで、ほのかに香るものなら問題ありませんが、主張の強いフレグランス柔軟剤の香りは化学物質敏感症の人にとっては大変なストレスです。
また食事中に香ってきたら敏感症でない人もとても気になるはずです。
もしあなたも洗濯のときにフレグランス柔軟剤を使っていたら、周囲への配慮は万全かどうかもう一度見直してみることをおすすめします。