【夏の海】クラゲに刺された時の症状と予防対策
夏目前になり、いよいよ海水浴シーズンに突入しますね。
筆者も毎年家族と海水浴に行くのが恒例行事になっていて、子供たちもとても楽しみにしています。
ですが、海は気持ちの良い場所と共に、とても危険な所でもあります。
特に8月中旬以降に怖いのが、クラゲの存在ですね。
クラゲがいるばっかりにまだまだ泳げる海を避けなければならない事も多いかと思います。
今日はそんな夏の海の魔物。クラゲについてです。
クラゲが出る時期
「お盆を過ぎるとクラゲが出る」と一般的に言われているのですが、実際はどうなのでしょうか。
実際は当たり前ですが一年中クラゲは海中に住んでいます。
ですが、日本の海に多く生息するアンドンクラゲやミズクラゲなどが成長し、大人になるのがお盆明けあたりの8月中旬以降で、その時期に一気に海流に乗って海岸辺りまでくるため、お盆明けにクラゲに気を付けろといわれているのです。
お盆明けの海には、ほぼクラゲが現れているものと思っておいた方が、周りに気をつけて楽しめるので予防線になるかと思いますよ。
くらげに刺された時の症状
海で泳いでいると、チクチクっと突然電流が走ったような痛みが走り、慌てて海からあがると刺された箇所に赤い点々が見え、10分程度で水ぶくれのように変化します。
海で刺されたような痛みを感じ、すぐに皮膚に異変が現れたら間違いなく、くらげと思ってください。
くらげに刺された時の主な症状は、
- 患部がひどくはれる
- 頭痛
- 吐き気
- 呼吸困難
などが起こり、ひどいときは痙攣などショック状態に陥ることがあります。
刺された時の対処方
万が一刺されてしまった時の対処法としては、
- 1.海水で洗う
- 2.消毒後、抗ヒスタミン剤 またはステロイド軟膏を塗る
- 3.ひどくなりそうならすぐに病院へ
くらげに刺されるというのは、くらげの足のような部分の「触手」によって刺され、毒が注入されることです。
すぐに毒を真水で洗った方が良さそうなイメージですが、真水で洗うと表皮についたクラゲ細胞から毒針が発射され疼痛が強くなるため、決して真水で洗わないようにしてください。
消毒をした後、薬局などで購入できるステロイド軟膏などを塗布し、応急処置します。
その後経過を観察し、腫れなどがひどい場合はすぐに病院へ行って専門治療を受けましょう。
特に小さな子供は免疫力が小さいので、刺された段階で念のため病院に連れて行った方が安心かと思います。
やってはいけない事
- 真水をかける
- 患部をタオルなどでこする、触る
- 酢をかける
※先述しましたが、真水は刺胞を刺激し発射するおそれがあるので、患部を洗う必要のあるときは海水で洗うようにします。
※洗っていない状態ですと、まだ刺胞がくっついている場合が多く、タオルでこすることによってさらにひどい事になるケースがあります。
※「クラゲに刺された時はお酢をかけると良い」と聞く事がありますが、種類によっては刺胞を刺激してひどい事になる場合がありますので、やめておきましょう。
クラゲの予防対策
刺された時の対策はわかったけど、そもそも刺されたくない!
当たり前ですよね。
では、刺されないための予防対策はどうすればよいのでしょうか。
まずは、8月下旬以降は海水浴を避けるというのが一番の方法です。
もし海水浴に行く場合、ススメなのが、クラゲ予防用の日焼け止めローションの使用することです。
有名なのがSAFESEA(セーフシー)です。
クラゲは危険を感じた敵に対して刺します。
そこでSAFESEAは、その成分作用によってクラゲが魚(仲間)と捉えるため、近くにきても刺さないという特殊なローションなのです。
欧米ではすごく有名ですので、ぜひ利用されてはいかがでしょうか?
ラッシュガードは必須
無防備に肌を露出している限りクラゲに刺される可能性はありますが、ラッシュガードなどを着ておくことで、危険はほとんどカバーできます。
焼きたい!という気持ちはわかりますが、お盆を過ぎた後あたりからは焼きは浜辺で集中することにして、海で遊ぶ場合はラッシュガードを着用された方が得策です。
また小さなお子様と遊ぶ場合は、ゴムボートなど浮き輪に乗せて沖にでた方がさされる可能性がぐっと下がってよいでしょう。
ゴムボートから海を見ると、浮遊しているクラゲが目につきやすくなるので危険回避にもなりますよ。
8月下旬はまだまだ夏真っ盛りですから、くらげの存在を気にしすぎて、せっかくのシーズンが短くなるのは嫌ですよね?
しっかりと対策さえとれば、大丈夫ですので、対策ともしもの時の知識を持って今年の夏もぜひ楽しんでくださいね。