生活不活発法病の原因と予防法

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最近よく耳にするようになった生活不活発病ってどのような病気なのでしょうか。
東日本大震災の被害によって、いまだに多くの人が避難生活を送っておられるわけですが、その中には介護を必要とする人が増えていると言われます。
 
もちろん被災者の高齢化という要因もあるのでしょうが、その背景にあるとされるのが“生活不活発病”です。
今回は、被災者だけでなく通常の生活を送っている方にも深く関わっている生活不活発病についてお届けします。
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生活不活発病って?

 
生活不活発法病
 
名前が端的に示すとおりに、生活が不活発によっておこる病気のことで、
運動機能を始めとした全身のありとあらゆる機能が低下する症状です。
 
体を動かすことがスムーズにいかなくなり疲れやすかったり、
頭の働きも低下することによっていっけん鬱的な精神症状も多く見受けられます。
 
 
 

生活不活発病になる原因

 
東日本大震災によって避難所生活を余儀なくされている方々の例がとりあげられがちですが、
ふつうに生活している私たちの暮らしにおいても、症状を引き起こす例はたくさんあります。
具体的にふたつの例をあげてみましょう。
 

【例.その1】
 
お年寄りが肺炎にかかり高熱で5日間入院しました。
食事、トイレ以外ずっとベッドで安静にしていたおかげでどうにか落ち着きました。
 
ところが、退院してふつうの生活に戻り、外に出よう、食事をしよう、と思っても立ち座りが難しくなっていました。
何となく疲れやすく、病気がまだ治っていないのかな・・・などと思いがちで、
布団で横になりたいと退院後も再び横になる時間が長くなってきました。
 
そうすると、新聞など読んでもぼーっとして集中に欠けたり、他人が来ても名前を思い出せなかったりなど認知症のような症状も重なってきます。
本人も家族も病気は治ったのだからもっと元気が出ても良いはずだけど・・・
と思いながら、一方では年だし病気だったのだから仕方ないのかも・・・などと相反する思いを抱えることとなります。
 
 
【例.その2】
 
病気以外の原因(きっかけ)もあります。
定年前は非常に活発に仕事や付きあいをしていたのに定年後、家にいる時間が長くなり足腰が弱ってしまった。
 
他には、高齢者が家族と同居したのをきっかけに、
家族がよかれと世話を焼きすぎることが高齢者の体を動かす機会を減らしてしまい、結果全身の機能低下を引き起こしているということもあります。
 
 
 

生活不活発病の悪循環

 
要するに、「動かない」ということから悪い循環が起こります。
全身機能が落ちる → 色々な生活の動作がやりにくくなる → 歩く、立つ、座るなどの基本動作がしにくくなる → 動けないからますます動けなくなる・・・
というように生活の不活発さが進んでいくことになります。
 
きっかけはとてもささいなことですが、気づかずに対策を立てなければ不活発さは雪だるま式に大きくなってゆきますので注意が必要です。

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生活不活発病の予防法

 
予防法
 
生活不活発病の原因は「動かなくなった」ことです。
では、単に運動をする、スポーツをすればよいのでしょうか。
訓練のように努力して体を動かすという発想ではなく、まずはどのように生活をしていくか、
1日の生活全体を考えなおしてみましょう。
 

  • 家族の一員として仕事や家事をこなす
  • 家事や何かの仕事を楽しみながら役割として持つようにします。
    家族の方も、無理させたくない、、ではなく、頼る事が実は体にとっても、自分の楽しみや役割を果たしたりする機会を増やしてゆくことは特に意識していなくても自然と身体や頭を使うことになり、
    これが予防のためにも理想的な状態です。
     
    頭も体も動かさない・使わない時間が増えてくるということが生活が不活発な状態であるということを再確認しましょう。

 
 
 

外とのつながりを増やす予防法

 
関わり
 
生活が不活発になるきっかけは病気とは限らず、むしろ病気以外のことが多いと考えたほうがよいかもしれません。
定年がきっかけだったり、地方で一人暮らしをしていたお年寄りが家族との同居を都会でするようになったことがきっかけで環境が大きく変わり、
外に出かけようと思っても動機が低くなって家に籠りがちになります。
 
外に出かけるということは体の色んな機能を使っています。
例えば「歩く」という行為。
足腰の筋肉を使う全身運動であることはもちろん、有酸素運動により心臓や呼吸器も働きます。
また体だけではなく、足元に注意を向けたり車にぶつからないように注意が働きます。
 
そして街並み、自然の移り変わり、人の動きなどさまざまなものから精神的な刺激を受けます
このように「歩く」ということだけでも単に筋肉を使うことだけではなく生活自体を変え、
体も頭も心も使うことにつながっています。
 
外との付き合い範囲を広げてゆくことは、それによって生活も充実し体も使うこととなり生活不活発病の基本的効果として役立ちます。
 
 
動かない ⇒ 「体が動けない」「体がなまる」というとある意味常識のように誰でも知ってはいても、
実は思っている以上に重症な症状を引き起こしてねたきりにさえなるということ、
また高齢者や病気をしたあとは特にそうなりやすいことを知っておくべきでしょう。


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