本当の断捨離の意味とは? 捨てるコトは”新たな出会い”を作る
一世を風靡した断捨離。
そのブームも台風が通過したかのように去っていき、ひっそりと影をひそめてしまいました。
ブームというものはいつかは終わってしまうものですが、そのブームが去ってからが本当の真骨頂を追求するときです。
今回は断捨離という行為や考え方の真意を知る「本当の断捨離」についてです。
仏教と「断捨離」
断捨離とは「断つ」「捨てる」「離れる」をミックスした言葉で、仏教の思想が起源です。
仏教用語のようですが、「断捨離」という言葉自体はごく最近に後付けされたもの。
しかしその断捨離という言葉は、現代の時流にマッチしまたたく間に大ブームを起こしました。
物質的には豊かでありながら心が満たされていないことに対して、仏教の思想は古くから警笛を鳴らしています。
無宗教と言われながらも多くの日本人に支持されてきた仏教。
その教えが現代にもぴったりマッチしたのは誰でも理解できるところです。
モノと心の関係
自分の部屋にあるモノ、例えば自分の洋服や雑貨、小物、ベッドや棚を飾る彼氏の写真など、すべてが「物質的なモノ」です。そして「心とは目に見えないモノ」です。
しかし心とは「心が沈む」「心が躍る」など、私たちの感情を司る大事なモノといえます。
感情を司る心は、目に付いたり存在する「モノにより左右される」ことが多く、イヤなものがあると心が沈み、好きなものがあると心が躍ります。
まず始めたいのは「心が沈むモノを自分の視界に入れないこと」。それには心が沈むモノはどれとどれか、自分の感情を見つめ「今本当に必要なモノを見極める」必要があります。
できることなら今すぐにでもゴミ袋を用意し、自分のテンションが落ちるかどうかの見極めが付いた「モノ」を、そっとゴミ袋に入れましょう。
少し前なら気に入っていたモノもいつかは必要でなくなります。
「好き」から「飽きてしまった」の変化は仕方のないこと。
「今までありがとうの心」で処分してください。
人間関係の断捨離
あなたのスマホにはどれくらいの数のメールアドレスがありますか?
数十人?いや数百人になるかもしれません。
その中でいつも連絡を取り合っている人は何人いますか?
もしかしたら10人に満たない人数かもしれません。
使わないデータをスマホから削除するのはちょっと勇気が要ります。
しかし短時間で行える「人間関係の断捨離」です。
放置されがちなLINEの繋がりも数年間付き合いが無い人を削除するのは「すぐできる断捨離のひとつ」です。
また気の進まない付き合いを惰性で続けているとしたら、大事な人生において無駄な時間を過ごしている可能性があります。
「ヒトを断捨離するのは相手に悪い」と思っていますか?気まずくなるのがイヤだから。
そこにあなたの新たな出会いを阻む「あなたの不安」があります。
急に付き合いをやめるのではなく、少しづつフェイドアウトできれば、あなたの中の自立心がどんどん成長し魅力も増していきます。
そしてぽっかり空いた人間関係の隙間には新たな出会うべき「魅力あるヒト」が驚くことに収まってくれるのです。
断捨離で何が変わるの?
断捨離を実行したあと急激な喪失感からとてつもない悲しみに襲われたり、体調を崩すことさえあります。
実はこれはあなたの「執着心が起こす錯覚」です。
断捨離で何が変わるかは、実行してからのお楽しみです。
一見喪失感に見えることは「変化の前触れ」なのです。
「最高の自分になりたい」のであれば、断捨離は常に実行していくことが大事です。
「部屋や人間関係に隙間を作ってあげる」やることはシンプルにこれだけです。
以前とは違う、新しい魅力溢れるあなたになれるためには、今から断捨離を実行するのみです。
断捨離で脳のノイズを取り除く
脳は優秀な受信機としての働きがもともと備わっていて、虫の知らせや直感のようなものは偶然ではなく人間の持つ力の一つでもあります。
ですが、毎日PCやスマホなどのデバイスで余計な情報を大量に仕入れたり、過度なストレスなどで脳に要らないノイズをたくさん取り込んでいくとその能力はどんどんと低下していきます。
それは周りの環境もしかりで、雑然とした空間にいるだけでノイズを取り込んでいるのと同じなのです。
断捨離してすっきりとした空間を作る事は、脳をすっきりとさせる効果もあり、余計なノイズが取り除けるので直感が働きやすくなったり、メンタル的にも落ち着きを取り戻すことが可能になります。
年末年始や季節の代わり目などはチャンス!ととらえて、ぜひ断捨離にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
そして断捨離後は、余計なものは置かない、買わないと決めて、何かを増やせば何かを捨てるという癖づけするのも大切ですね。