子供の集中力を養うゲーム式訓練とは?
「うちの子、本当に集中力がなくて困るわ!」
こんな悩みを持つ親御さんは少なくないはず。
かくいう筆者もその一人。「子供の集中力欠如」は日本に限らず、万国共通の問題で、医学の発達したドイツでは、そういう子供のためのセラピーが大繁盛しています。
実は、セラピーでやっていることは家庭でも簡単に実行できるような内容が多いのです。
実際にドイツのセラピーで体験した、集中力を養うゲームを利用した訓練方法をここにいくつかご紹介します。
音による絵合わせゲーム
同じ絵のかかれた2枚のカードを10組ほど用意する。
神経衰弱やメモリーゲームの要領と同じで、同じ絵のカードを探すゲームだが、カードをめくったときに、相手にカードの絵を見せずに、
たとえば猫の絵だったらニャー、オートバイの絵ならブルンブルン というように、書かれた絵の泣き声や音で伝える。
つまり視覚ではなく、聴覚を利用しての絵合わせゲーム。 かなりの集中力を要するので、集中力アップに効果的といわれている方法です。
マッチ棒入れゲーム
まず空のマッチ箱を真ん中に置き、その右と左に同じ数のマッチを並べます。
人差し指と親指だけでマッチ棒をつまみ、両手同時にマッチを箱に戻すというものです。
コーディネーション能力をを養うのに非常に効果的な方法です。
塗り絵ゲーム
机の上に塗り絵を置き、色鉛筆を少し離れた場所に置いておきます。
「車を青に、横断歩道を渡っている人の帽子を黄色に塗って」などというし指示を与えます。
子供は色鉛筆を取りに行き、指示通りに色を塗る。
そして、徐々に指示を複雑にしていきます。
色鉛筆を一本一本少し離れた場所に置くと、より効果的です。
洗濯物ゲーム
子供が手を伸ばして届く高さにロープ(物干し竿)をはります。
洗濯物(洋服)といろいろな色の洗濯ばさみを用意しておきます。
そして、「お父さんの黒い靴下を赤い洗濯ばさみで~!お母さんの赤いシャツを白い洗濯ばさみで干して~」などと指示をだす。
子供はその指示通り、洗濯物をロープに洗濯ばさみで干していきます。
これは、集中力と共に手を伸ばすことや指先を使うことで、脳に刺激を与え活性化にも効果的です。
脱脂綿つまみゲーム
まず、脱脂綿を小さくちぎって、親指と人差し指だけで小さく丸めさせます。
それを20個ほど用意します。
その後、ピンセットで親指と人差し指だけ使ってそれをつまませ、お皿の中に入れていきます。
こちらのゲームも集中力と細かな作業で脳の活性化にもつながります。
これらのゲームはあくまでママと競争しようといって、ゲーム感覚でやるのがいいでしょう。
子供のやる気を引き出すため、子供には「僅差」で勝たせるよう、ママも本気をだしているように見せるのがコツ。
また、指示に従わせるゲームは最初は単純な指示にしましょう。
慣れてきたら徐々に難しくします。
そして逆に子供にも指示を出させる役目をさせるといいでしょう。
指示を考えるのも結構頭を使いので、子供は最初はうまく指示が考え付かないかもしれませんが、絶対に「どうしてできないの?」などとイライラしないようにしてください。
あくまで、お子さんの興味を引いて楽しんでもらう事が大切です。
一つのゲームは10分から20分が限度。あまり長いと子供は飽きてしまいます。
ぜひ親御さんも子供と楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。