鬱(ウツ)にならないための対処法
今や「人類総うつ」と言われる時代。
「休職してる〇〇さん、どうやらウツらしいわよ」
「そうかぁ、あの人真面目だからね〜」なんていう会話が、よく交わされるように「ウツ = 真面目」という認識は誰もが持っていることですね。
自分ではその進行具合はなかなか気づきにくく、冷静には見れないものです。
ですが、この記事を読まれている段階ではまだまだ冷静さのある状態ですので、ご自身の体調や精神状態を少し見つめ、またご家族や知り合いに予兆が出ていないかをチェックしてみて、早く対処するようにしてみてください。
目次
なぜ鬱になるのか
元々の思考回路の範囲が極端に狭く、物事を特定の方向性を持ってしか対応することができないため、多方面に問題が起きやすいタイプが多いようです。
また一般常識に囚われやすかったり、自分の観念が1番正しいと思う癖がある人などです。
鬱になるプロセスを再現
OLのM美は、最近になってからだの異変に気付き始めた。
朝は起きられずからだがだるくて仕方が無い。
食欲もイマイチで、何を食べても砂を噛んでいるようでますます食べたくなくなる。
職場でもミス連続で、自分でも嫌になる。うまくいってないな、と感じる彼氏とは、最近は連絡も取れずイライラして落ち込む。
親もなんだかんだとうるさい。
寂しい。悲しい。切ない。死にたい。眠れない。誰も私の事なんか必要としてくれない。
人はなぜ苦しむために生まれなきゃならないのか。
このまま消えてなくなりたい・・・
検証その1
まず、「M美さんは体調不良」を感じています。
この時点でまず「自分のからだに対して何らかの手を打つこと」です。
からだが健康でないと、心のバランスが崩れます。
どこが辛いのか、からだに聞き、肩がこっていればマッサージなどのリラクゼーションにかかるとか、胃が痛いのであれば、お医者様に診てもらうなど、いたって当たり前のことです。
しかしこの「当たり前」がウツ症状まっしぐらの人は、簡単には実行に移せないのが難点です。
検証その2
食欲イマイチの場合は、何らかの心的原因が作用しています。
しかしその問題を考えたことで即解決することは稀で、「すぐには解決できない問題もある」と理解することです。
辛抱しなければならない時こそ、人間にとって最大の辛苦です。
解決できない問題について考え続けた挙句、その考えによって心身が疲弊していると一刻も早く気づかなければいけません。
検証その3
職場での連続ミスなど避けたいことに限って、実に連鎖してくれます。
連鎖を断ち切るためには「ミスを認め」「忘れる」ことです。
自分にはショックなことでも、他人はそれほど重要には考えていないものです。
検証その4
連絡の取れない彼氏にイライラ。
こちらからアプローチすればするほど、相手は逃げの態勢になることを知っておきましょう。
ウツ傾向の人は寂しさのあまり、誰かにすがりたくなるものですが、すがりつかれた人は重く感じるだけなのです。
「じゃあ嫌いなの?」とだけは聞かないように。男性が1番嫌いな質問です。
検証その5
親もなんだかんだとうるさいのは、あなたが小さい頃からずっとですか?
そうであれば、あなたがいかに長く親のコントロール下にいるかということが分かり、非常に問題です。
親が「自分の言う事を聞く」ことがいい子という観念が根付いているのは確実で、あなたはその親に力を明け渡していることに対し、絶望感と無力感を抱いているはずです。
親による思考の刷り込みは大人になればなるほど影響力は強く働くのです。
その影響力を最大限に引き下げるには、出来る限り「自活」に向け行動を開始することです。
自立していくあなたを見て、親の不安はまたあなたに「愚痴」として向けられるでしょう。
でもいくら親の言うことだって、同意できないことはスルーしたっていいんです。
断固としてウツは避けなければならない
ウツになったのは誰のせいでもありません。
自分の思考の中に渦巻く葛藤や不安が結果、ウツを引き寄せたと言えます。
誰よりも苦しさを感じているだろう中で、これらを理解するのは難しいのを承知でお伝えしなければなりません。
ウツは避けられることです。
それには物事の重要性を今よりかなり低くする必要があります。
また、自分の観念が全てではないことを知るべきです。
「あ、そんな見方もあるんだ」とか「そういう風に軽く考えることも可能なんだ」「まだまだ私の悩みは軽いもんだ」と思うことで
一見重そうな問題も笑い飛ばしてしまえるくらいの緩やかな姿勢で過ごしてみましょう。
まずは最初の第一歩
ウツ症状があるときは「心身共にズタズタに傷ついている状態」と思って、自分を大事に大事に、まるで幼子を扱うように可愛がってあげてください。
いつもは手が出ないような高いスイーツを食べたり、温泉に浸かったり、気の合う友人との食事など・・・
そして、その大事なからだの一部である「頭」をさんざん悩ませた「雑音」から解放させてあげてください。
ウツの症状はしつこくやってくる
ただし、1人になると必ずウツはまた襲ってきます。
ウツ症状の一つが睡眠障害。
ぐっすりと眠るためには、薬局で手に入る睡眠導入剤の力を借りるのも一つの方法です。
スッキリ目覚めた朝は、いつもより悩みが軽くなっていることに気づくはずです。
まとめ
人は誰にでも悩みがあります。
周りの人がいかに幸せに見えようとも、根っこの部分には不安や葛藤があるものです。
似たような悩みにもかかわらず「とても耐えられない」と思う人と、「厳しいけれど、何とかなる!」という姿勢の人では、対局の人生となります。
思いグセは瞬時に現れるためネガティブな思いグセのある人は新たに「思いを修正」するクセを取り入れましょう。ただしこれには訓練が必要です。
すぐに明るくなれなくてもいいのです。
迷いや不安と明るさの間を行ったり来たりしながら、常に前進しているのだと信じましょう。