【遅延型アレルギー】原因や症状 検査や改善方法まで
現代人を悩ますアレルギーには、花粉症や金属、ハウスダストなど様々な症状があります。
蕎麦や卵などすぐに症状が現れる食物アレルギーはよく知られていますが「時間を経て現れるアレルギー」があるのは知っていましたか?
なんとなくからだの不調を感じる時、それは「遅延型アレルギー」かも!?
目次
遅延型アレルギーとは?
蕎麦アレルギーなどに代表されるのが「即時型アレルギー」です。
アレルゲンのある食品を食べたあとすぐにかゆみ、むくみ、じんましん、呼吸困難など急性の症状が現れ、重症になりやすいのが特徴です。
症状が強いのでアレルゲンを特定しやすく、すぐに除去するなどの対処ができます。
それに対し、食べたあと6時間〜24時間のちにからだが反応を起こすタイプのアレルギーを「遅延型アレルギー」といいます。
アレルゲンがすぐに特定できないのが遅延型アレルギーの特徴でもあります。
遅延型アレルギーの原因
同じ食べ物を毎日取り続けることが原因のひとつと言われています。
同じ食材によりアレルギーを引き起こす抗体が作られることで、遅延型アレルギーのリスクがよりいっそう高まります。
またじっくりと症状が進むため気づかないことが多く、慢性的なアレルギー症状になったり、細胞の劣化にもつながります。
遅延型アレルギーの症状
代表的な症状が偏頭痛、めまい、下痢、疲労感、肌荒れ、アトピー症状、不眠、関節痛、便秘などです。
そのほとんどが命の危険を伴うような重篤な症状ではないため、単なる体調不良として診断されることが多いようです。
アレルゲンの検査とは?
血液検査でアレルゲンを特定しますが、その項目は96種類にも及びます。
アレルゲン特定の検査は一部の医療機関で実施していますが保険が適用されない自由診療となり、その金額は3万円から5万円と高額です。
また自分で検査キットを購入し、検査機関のあるシアトルに検査依頼する方法もあり、英語が分かればこちらの方が割安で済みます。
アレルゲンになりやすい食品とは?
アレルゲンになりやすい食品のトップは卵です。
続いて牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品や小麦です。
腸内環境を良くするために毎朝食べていたヨーグルトが実は逆効果だった!なんてことになったら哀しいですね。
また健康に良いとされ毎日たくさん食べるのが良しとされる「野菜」も、取りすぎると場合によっては陽性になる可能性もあります。
どんな食品も「適量」が大事なんですね。
4デイズローテーションとは?
成長期の子どもなど厳しい食事制限に問題がある場合に取り入れられているが「4デイズローテーション」です。
その方法は、検査で陽性になった食品を一切食べないようにするのではなく、その食品を食べたらその後4日は食べないようにするというルールです。
症状を改善するために注意すべきこと
からだに良いと思って一生懸命毎日同じものを食べ続けるのは遅延型アレルギーのリスクを高めます。
できるだけ週に3日以上同じ食材を摂取しないようにしましょう。
大好物の食品ならば毎日食べたいところですが、ここは辛抱です!
また遅延型アレルギーの抗体は半年でリセットされるため一時的にアレルゲンのある食品を除去をすることで、再びその食品を食べられるようになります。
とはいえ、素人判断でアレルゲンを特定し除去するのはあまり良いとはいえません。
あくまで医師の判断のもと、指示を仰ぐようにしてくださいね。