ひどい手荒れの原因と治すための対処法
アトピー体質や乾燥肌などデリケートな皮膚の持ち主は、手荒れが悩みの種だったりします。
洗い物など日常的に水や手を使うことが多い主婦の方を始め、一度荒れた手荒れは、なかなか治りにくいのが特徴です。
そんなしつこい手荒れを改善する方法をまとめてみました。
目次
手が荒れる原因
手の指や周辺は、もともと他の皮膚と比べ皮脂腺が少なく皮脂膜も薄いため、それを保護するために角質層が厚くなっています。
この角質層の保護バリアが壊れた肌の状態を「手荒れ」といいます。
主な原因には3つあり、
- 水仕事による手荒れ
- 肌の乾燥
- 花粉症などのアレルギー
食器洗いなど水仕事によって皮脂が流れてしまい、あかぎれや肌のカサつきを起こしやすくなります。
特に食器洗いの場合、合成洗剤の使用や熱いお湯によって余計に皮脂は流れやすく手が荒れます。
水仕事の後や乾燥しやすい季節に肌の潤いが奪われ、手が荒れます。
乾燥は季節だけでなく、衣類やダンボールなど水分や油分を奪いやすいものに触れる機会が多いなども乾燥の原因です。
美容師さんなどカラー剤に負ける場合も多いですが、意外と多いのが花粉症による手荒れです。
毎年春先になると手荒れがひどい、、という方は花粉によってアレルギー反応から手荒れが起きています。
多い手荒れの種類
- 進行性指掌角皮症
手荒れで多いのがこの症状です。
特によく使う利き手の親指や中指に発症しやすく、水仕事などでひとたび角質層が壊れると皮膚の水分が失われ乾燥状態を起こします。
乾燥することで皮膚が剥がれ落ちやすくなり皮膚が硬くなり、さまざまな刺激が加わることで弾力を失った角質層はボロボロとはがれひび割れてきます。
このように手荒れが進むとピリッと切れて出血したり、腫れて痛みが出るなど悪循環を繰り返します。
症状が進行すると、水ぶくれや湿疹が手のひら全体に広がり、激しいかゆみが伴うこともあります。
手荒れの治し方
手荒れの治し方にはいくつかありますが、基本的な方法は次の点がポイントです。
自分で手当てしてみる
手荒れは「保護する」につきます。
外部の刺激を減らし温存すれば自ずと皮膚は再生されていきますので、保護するには「手袋」が効果的です。
まず白色ワセリンを患部に塗り、コットンの手袋をして保護すると手荒れを起こした部分が一時的に潤います。
このように湿潤させることで皮膚の再生が加速します。
ワセリンはたっぷりと塗りますが、すぐに乾燥が起きてくるためまめに塗り保護してください。
食器洗いの方法を変えてみる
毎日の食器洗いが手荒れの大きな原因になっている場合が多いです。
大抵の場合、スポンジに洗剤を直接かけ泡立ててから食器を洗いますが、この方法だと濃い洗剤液が直接手にふれてしまいます。
そこで提案するのが漬け置き洗いです。
洗い桶を用意しそこに洗剤を適量入れ、お湯を勢いよく入れると洗剤がモコモコと泡立ってきます。こ
こに食器を漬け置きします。
数分後に食器を取り出し水で洗い流せば、手に刺激を与えることなく食器洗いが完了します。
このとき手荒れの部分はラップや傷テープで覆い刺激を避けます。
その上にゴム手袋を付けて作業しましょう。
ハンドクリームやワセリンを塗るコツ
手の保護に必要不可欠なハンドクリームやワセリンは効果的に塗る方法があります。それは「ただ乗せるだけ」です。力をこめグイグイ塗り込むよりも、患部に厚く乗せた方が実は湿潤作用が長く保てます。
日常生活で気を付けること
インフルエンザの流行により、あちらこちらでアルコール消毒液のボトルを見かけるようになりました。
手洗い励行とアルコール消毒はあらゆる感染から身を守ってくれますが、手指の荒れには優しくありません。
実際この冬、手荒れによる皮膚科受診の患者数は激増したほどです。
もしアルコール消毒をするのであれば手洗い後に少量を塗布し、あとはハンドクリームなどで保護しましょう。
皮膚科の受診を
それでもなかなか治らないときは皮膚専門医を受診しましょう。
強い効き目のステロイド剤などが処方されることが多いのですが、用法容量の指示を守れば心配いりません。
またクリームを数種類配合し、自分の手荒れに適したクリームを処方してくれる皮膚科も多いため、自分に合った病院を見つけることも早期完治のためにはとても大切です。
まとめ
主婦湿疹(しっしん)とも呼ばれる進行性指掌角皮症(手荒れ)に悩む人は大変多くいます。
また何年も治らずにいる人も多いようですが、忙しいことでなかなか治癒に至らないようです。
生活のほんのひと手間で長年の悩みは解決しますので、まずは手を乾燥から守り保護することから始めてみませんか。