ストレートネックの症状や改善法
ストレートネックという言葉はよく聞くものの、実際どのような状態をストレートネックというのかイマイチよくわからないものです。
TVや雑誌でもよく取り上げられることからもわかるように、多くの人が悩んでいる症状の一つです。
今回はこのストレートネックについて、原因や症状、改善法までまとめてみました。
ストレートネックとは
ストレートネックとは「姿勢によって起きる首の状態」です。
通常、横から見たときの首はゆるやかなカーブを描いていますが、このカーブが不良姿勢によってまっすぐになることであらゆる弊害を生み出してしまいます。
これがストレートネックです。
ストレートネックの原因と特徴
ストレートネックの場合、そのほとんどの原因が「猫背」の姿勢から起きます。
猫背になると背中が丸くなり頭が前に落ち込んだ姿勢になりますよね?
この姿勢から視線を確保するために顔を上げ、首をまっすぐに保つように姿勢を保持したとき、首や肩、背中にまでかなりの負担となっているのです。
またデスクワークに欠かせないのがパソコン業務ですが、画面をよく見ようとする姿勢はどうしてもアゴを突き出す姿勢になりがちです。
この姿勢のときの首の状態がズバリ「ストレートネック」です。
この姿勢を長く続けると誰でも強い疲労感を感じ、どんどん肩こりがひどくなります。
ストレートネックによる症状
- 首や肩のコリ
- 頭痛やめまい
- 手のしびれ
- 自律神経失調症
ボーリングのボールほどの頭の重さを首と肩で支えることになるため、首や肩に強いコリやハリを感じます。
デスクワークで長時間同じ姿勢をとり続けるとストレートネックの弊害はさらに増し、押しても揉んでも効かないほど筋肉が硬くなり、慢性的なコリへと変化してしまいます。
ストレートネックは「頭痛」や「めまい」を起こしやすいのが特徴です。
いずれも首や肩に慢性的なコリがあります。
胸郭出口症候群に代表される手のしびれは「首の付け根のコリ」によっておこりやすいのが特徴です。
ストレートネックの場合、首の神経に触れることからしびれが起きやすい状態にあります。
しびれは片手に起こることも両手に起こることもあります。
ストレートネックによる弊害は神経にも作用します。
首の不調から寝つきが悪くなると睡眠不足になり、そこからさらにストレートネックの弊害が拡大します。
つまりストレートネックから睡眠不足になり、睡眠不足からストレートネックが悪化する悪循環にはまります。
ストレートネックは全身のあらゆる機能に問題が起きやすくなってしまうのです。
ストレートネックの改善法
体に弊害をもたらす現代病の一つともいえるストレートネックを、予防し改善するにはどうすればよいのでしょうか?
改善法を具体的にみていきましょう。
- 姿勢を正す
- ストレッチポールを使う
- マッサージを受ける
- 椅子の座り方を変える
ストレートネック改善のキモである姿勢は、実はちょっとしたコツでカンタンに理想的な状態にすることができます。
まずは、
「スマホ姿勢」と呼ばれる「うなだれた姿勢をとらない」こと。
スマホをチェックするときは必ず顔を上げた姿勢で、目の前にスマホを持っていきます。
たったこれだけでストレートネックは解消されます。
またデスクワークでパソコンに向かっているとき、無意識に画面をのぞき込む姿勢になっているはずです。
このときも背中伸ばし、アゴを軽く引いて背骨の頂点に頭がくるように姿勢を正します。
正しい姿勢は慣れてしまうとだんだんとラクになりますので、ぜひ続けてください。
使い方は床に置いたストレッチポールにの上に仰向けに寝転ぶだけ。
ストレッチポールを使った背中のストレッチは、猫背の原因である前傾姿勢の解消に役立ちます。
ストレッチポールの上で15分ほどリラックスすると首も肩もスッキリします。
ストレッチポールが無い場合はバスタオルを硬めに巻いたもので代用できますよ。
良い姿勢を保てないのは筋肉がこり固まっているからで、いい姿勢をとってもすぐに疲れてしまいます。そんな固くこった首や肩は、もみほぐすことによりかなり軽くすることができ、良い姿勢をとるのも楽になります。
長時間のデスクワークはストレートネックを持つ人にとってはかなりキツく感じます。
椅子の座り方を工夫すればストレートネックから解放されます。
具体的な座り方はまず、椅子に浅目に腰かけます。
胸とおなかを前に突き出す姿勢をすると必然的に良い姿勢になり、ストレートネックではなくなります。
ですが、この姿勢も長く保持すると疲れてきますから、疲れてきたら今度は深く腰掛け背もたれにきちんと背中を当てます。
腰の下の方に硬めのクッションを当てると体圧のサポートをしてくれるため、自然と理想的な姿勢になります。
またこのクッションをお尻の下に敷いたり、背中に当てたりとフレキシブルに移動すればからだがこり固まらないですみますよ。
まとめ
ストレートネックは骨格上から元々なりやすい人とそうでない人がいますが、比較的首が長い人に起きやすいのが特徴です。
また姿勢はひとつの「癖」でもあります。
だらっとする体勢が楽チンと思われている方も多いですが、良い姿勢でいる方が本当は楽に感じるものです。
ほんの少しの姿勢改善で、つらいストレートネックを解消できますし、見た目的にも美しいので、ぜひ正しい姿勢を自分のものにしてみてくださいね。