産後うつの原因と予防や対策法
産後うつと聞くと、育児を経験した人のほとんどが暗く重い気持ちになるかもしれません。
出産前のイメージとは大きく違う子育ての大変さは、実際子育て経験のある人にとっては「うつになる気持ちも分かる」というのが正直なところではないでしょうか。
そこで今回は、「産後うつ」にならないために対策や予防法をみていきましょう。
産後うつの特徴
「産後鬱（うつ）」とは、出産後に急激に気分が落ち込むなどの「うつ症状」に見舞われるのが、産後うつと呼ばれるものです。
産後うつは、一般的なうつ症状と似ています。
ただしそこには「ママになった1人の女性と、生まれてわずかの赤ちゃんの存在」があります。
人が見れば「幸せに違いない！」と思わせることが、実は大きく違っている場合もあり、そこには深くて暗い「うつの世界を抱えているママ」がいるのです。
産後うつになる原因
産後には、急速な体の変化がやってきます。
それはホルモンにより出産前の状態にからだを戻す機能が働き、再びやってくるかもしれない妊娠出産に備える変化です。
しかし変化はホルモンのせいばかりではありません。
つきっきりで行う慣れない育児に加えて、本来ゆっくりするべき体力回復と忙しい家事も同時進行に行わなければならず、精神的にも肉体的にも参ってしまうママの方が圧倒的に多いのです。
産後うつの原因は、一説には「真面目だから」とか、「几帳面だから」とかいわれますが、これは母親の在り方そのものを否定することで、さらに追い込み苦しませることにほかなりません。
産後うつの予防法や対策法
まず、産後うつを避けるためには、母親だけが赤ちゃんの世話をするようなことがないよう配慮します。
赤ちゃんにとっても母親以外の人がお世話することは、とても良い刺激です。
ましてや、神経過敏になり精神的疲労を抱えた母親だけが面倒を見るのは、デメリットだらけです。
では具体的にはどうしたらいいでしょうか？
- ベビーシッターに見てもらう
- 昼寝のときにリフレッシュ
- つらくなったら誰かに聞いてもらう
- 育児を楽しめなくてもやむなし
例え1時間でも母親以外の家族や、ベビーシッターなどに見てもらい、リフレッシュを図りましょう。
からだが辛い、精神的に参っているときなどに、これは絶対必須です。
もうやってます！という声が聞こえそうですが、子どもを午前中にたっぷり遊ばせればお昼寝もたっぷりしてくれます。
ママにとっては子どものお昼寝タイムの1〜2時間は至福のひと時。
ちょっといいコーヒーやハーブティ、美味しいチョコレートなどを仕込んでおきましょう。毎日が自分へのご褒美デイです。
つらいとき、つらい感情を我慢してはいけません。
常に明るくいたいと思うなら、なおさらつらさのはけ口を見つけてください。
誰かにグチるのはイヤかもしれませんが、つらいときはグチってもいいのです。
自分を育てた親がいれば、親に、いなければ子どものいる友達に、電話などで正直に今のつらさを伝えてみましょう。
きっと共感し適切なアドバイスをくれるでしょう。
世間一般的に育児を楽しむ風潮があります。
タレントや芸能人のブログを見ると全てがいまくいっているように見えますが、芸能人にとってブログは広告のひとつです。
むろん全てがうまくいっている芸能人一家もいることでしょう。
それらがいくらうらやましくても自分の家庭にそれを求めれば、つらさは倍増してしまいます。
人の数だけ家庭があります。
うらやましく思える家庭像に自分の家庭を重ね合わせないようにするのも大切です。
ヒトは極端に思いつめるといつかは爆発してしまう可能性も出てきます。
爆発が高じると自ら命を絶つ人さえいるのです。
ぜひとも思いつめず、信頼をおける人に「SOS」を出してください。
育児は陰と陽
こんな風に考えると気楽な育児ができるかもしれません。
人と人は常にマイナスとプラス、陰と陽です。
例として母親が病の床に伏していたら、子どもはなんとか母親を助けようとしっかりとした子に育ちます。
逆に母親が子どものことを一生懸命やればやろうとすると、子どもは何もできない子になってしまいそうですが、いかがでしょうか。
