赤ちゃんのりんご病 症状と治し方
ポッとほっぺが赤く染まった赤ちゃん。
北国の子供のように赤い頬は、子供らしくてとてもかわいいものです。
ですが、寒さとは関係なく頬が赤くなっているのは、いわゆる「りんご病」の恐れもありますよ。
赤くなるからりんご病。ちょっと微笑ましくなるかわいい名前ですが発疹や発熱も伴うりっぱな病気の一つです。
小さな赤ちゃんだからこそ気をつけたい、りんご病の症状や治し方について解説していきたいと思います。
りんご病の原因
頬が赤く染まる様子から、りんご病といわれるこの病気。
正式病名は、伝染性紅班と呼ばれています。
顔はもちろんですが、足や腕などにも赤みや斑点が現れることも多いです。
2歳以下の赤ちゃんにりんご病が発症することはほとんどありません。
ですが希に発病する子もいるので注意が必要です。
そしてその原因となっているのが、ヒトパルボウイルスB19です。
聞きなれないウイルス名ですが、人にだけ感染するウイルスで潜伏期間は6~10日前後、
そして16日~18日後に発疹などの症状が現れます。
感染経路としては、飛び散った唾液などにより口内に入る事で感染します。
一度感染すると完治後再発する恐れはありません。
子供時代にかかる事が多いのですが、子供時代にかかっていない方は、大人になって感染、症状が現れることも多々あります。
赤ちゃんのりんご病の症状
りんご病のタチが悪いところが、症状が現れる頃にはもう感染力が失われている事です。
ですので、全く症状の出ていない人が感染していて、他の人に感染させてしまうため、気を付けようが無いんですね。
症状としては、
- 熱が出て風邪のような症状がでる
- ほっぺたが赤くなる
- 腕や足への発疹
- 胸や背中への発疹
- 皮膚のかゆみ
まず第一段階として37℃程度の低い発熱があり、一見風邪のような状態がでます。
頬部 分に、まだらではなくキレイな部分的赤みが現れます。
腕や足などに網目状やレース状のような発疹がでます。
(通常1週間程度で消える)
人によっては胸や背中に突如として、発疹が現れます。
(通常1週間程度で消える)
火照りや、太陽を浴び温まるとかゆみもでてきます。
赤ちゃんがむずがゆがっている時はりんご病の疑いがあります。
特に赤ちゃんは気温の変化に敏感ですので、寒いから赤いのかな?となかなか気づかないものです。
発疹など身体の変化をみてあげる必要性がありますね。
りんご病の治し方
では、もしりんご病が発病した場合は、どう対処すべきなのでしょう?
微熱がある、頬が赤く、発疹がある、むずがゆい動きをするなどの症状があればまずはかかりつけのお医者さんを受診しましょう。
ですが現在のところ、ワクチンなどりんご病への直接の特効薬はありません。
ウイルス対策のためのγ-グロブリン製剤などの薬を処方されるか、自然治癒を勧められるかと思います。
風邪と同じように安静にしていれば、引いてくる病気ですので慌てずに経過を見守りましょう。
- できるだけ安静に
- 保湿をしてあげる
- 入浴はほどほどに
- 食事は通常で問題なし
自宅では、できるだけ安静にゆっくりと寝れる環境を作ってあげる事が大切です。
頬の赤みは乾燥するとひどくなったり、かゆみが増してしまいますので皮膚に優しいベビーローションなどで保湿してあげましょう。
体が温まると赤みやかゆみが強まるので、いつもよりサッと簡単に済ませてあげましょう。
食事などはいつも通りで問題ありません
りんご病じゃないかも!?
自然治癒なら病院に行く必要ないんじゃないの?とお思いの方もいるかもしれませんね。
ですが、大人と違い免疫力の低い赤ちゃんです。
病院での診察と治療法を仰ぐ方が安心ですので、必ず受診するようにしてください。
そして赤みや発疹はりんご病ではなく、他のウイルスによる感染だったり、アレルギー症状だったりする場合もあります。
自分で勝手に判断したために悪化してしまった、、という事にならないように、小さな赤ちゃんの時は必ずかかりつけのお医者様の診断を仰ぐようにしてください。
不安になったり、赤ちゃんに苦しい思いをさせないためにも、原因と対策を知り早めの受診をオススメします。