病気なの?手や指がかゆい原因や治し方
手や指の間などがやたらと痒く(かゆく)てついついかきむしってしまう。
かゆくてかゆくてたまらない!そんな時「何が原因なの?」「病気じゃないよね?」と不安にもなってしまいますよね。
また、かきむしると手荒れがひどくなり見た目にも美しくありません。
そんな手や指のかゆみの原因と、かゆみを止める対策として治し方をご紹介します。
手や指がかゆくなる原因
例えば山芋をすった、草木にかぶれたなど明らかな原因がある場合は問題ありませんが、下人がわからない手のかゆみは手指に湿疹が現れていると考えられます。
- 手湿疹
- 慢性湿疹・急性湿疹
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- 手水虫(手白癬てはくせん)
一般的にいわれる「手荒れ」を指します。
肌の乾燥や指が赤くなる、かゆみや痛み、指のひび割れなどの症状がおこります。
かゆみは比較的一時的なものが多く、症状も軽めの湿疹です。
皮膚に何かしらの刺激が加わり、ブツブツや水ぶくれができたりする状態を急性湿疹といい、それが繰り返され皮膚が乾燥し厚く硬くなった状態を慢性湿疹といいます。
主に手のひらや手首に膿がたまった膿疱と呼ばれる皮疹ができる皮膚病です。
放置しておくと消え、また出現すると繰り返す特徴があります。
原因は未だに解明されておらず金属アレルギーや粘膜への細菌感染が原因ともされています。
湿疹と似た症状のため気づきにくいですが、ごく稀に手にも水虫ができる場合があります。
足と違いむれにくく、またこまめに洗う手は水虫の原因である白癬菌が感染しにくいのですが、足の水虫に触れることが原因で発症することもあります。
乾燥や花粉(アレルギー)が原因?
手水虫以外のかゆみは、多くの場合「肌の乾燥」や「アレルギー」が原因となります。
特に保湿にうとい男性はハンドクリームなどをつける習慣が無い人も多く、乾燥しがちです。
また食器洗いなど水に触れる機会も多いため、どうしても手は乾燥しやすく荒れやすい場所で、ひどくなるとひび割れを起こす人も多いです。
他にも多いのが「アレルギー」の問題です。
金属アレルギーやアトピー性皮膚炎、肌質が弱い人は何かしらの刺激やアレルギー反応で手に湿疹や炎症がおきやすい状態にあります。
また最近多いのが「花粉症」による手のかゆみ。
敏感な肌質のは花粉が肌に触れることで炎症を起こし、手荒れやかゆみが出る場合が多いです。
毎年春先に手がかゆい、、という方はまず花粉症が原因といってよいのではないでしょうか?
手や指のかゆみと病気との関係性
実は、皮膚病以外にも手にかゆみが現れる病気があるので注意が必要です。
その代表的なものが、
- 肝臓病です
肝臓は他の臓器と比べ異変が起こりにくい内臓といわれていて、肝臓病の発見が遅れることも多々あります。
その少ないサインの一つが皮膚にかゆみが出てくるというものです。
手や指のかゆみの治し方
腹痛や頭痛と同じように、体のかゆみって我慢できませんよね。
早くかゆみから解放されて快適に過ごせるよう、次の手や指のかゆみの治し方を実践してみてください。
- 小まめな保湿
- 保湿後のワセリン
- 皮膚科の受診
- ストレスの解消
- 生活雑貨の改善
- 食生活・睡眠の見直し
もし普段から保湿クリームなどを塗っていないという方は、今すぐに保湿を始めましょう。
肌の乾燥はかゆみを増長させますし、クリームを塗るだけでかゆみが治まる場合も多いです。
尿素が入ったクリームがオススメですが、人によっては逆効果になる場合もありますので、合わない方はすぐに使用をやめましょう。
保湿したのち、上からワセリンを塗ってフタをしてあげます。
潤い成分の蒸発を防ぎ、また水を弾く効果もあるので効き目が長持ちします。
ワセリンには白と黄色ワセリンがありますが、不純物の少ない白ワセリンが敏感肌の方にはおすすめです。
皮膚疾患や花粉でのかゆみなどの場合、やはり皮膚科の受診がおすすめです。
症状や原因に合わせて塗り薬や飲み薬を処方してくれるため、やはり市販のクリームよりも治りが早いと筆者自身も実感しています。
実は手指のかゆみはストレスと大きく関わっている場合が多いです。
イライラした時に頭をかきむしる動作をする人もいますが、強いストレスを慢性的に溜め込んでいると痒みとして体に現れる場合があります。
ジョギングなど軽めの運動や、リラックスタイム、ぼーっと空を見上げるなど自分なりの方法を見つけストレスを小まめに抜いてあげましょう。
日常的に使用している食器洗い洗剤やシャンプーなどが自身の肌と合っていない場合もあります。
敏感肌の方は特にですが、できるだけ自然由来のものや刺激の少ないものをチョイスしましょう。
また食器洗い時は必ずゴム手袋をつけるなど保護することも皮膚に負担をかけない大切な方法です。
食べ物から体が作られているように、食生活の乱れは肌荒れにも直結します。
また睡眠中に肌が作られていますので、良質な睡眠も非常に大切なものです。
毎日の食事が偏っていないか?十分睡眠時間は確保できているか?
もう一度毎日の生活面を見つめ直すのも一つの治す方法です。
手や指のかゆみは本当に辛いものです。
アトピーなどもともと持っている肌質もあるかもしれませんが、やはり皮膚科で詳しい原因を追求しておいた方が、今後同じ症状がでた際に対応しやすいので良いと思います。
また塗り薬などはとても効果的ですが、皮膚が薬の効果に甘えて弱くなってしまう場合もありますので、治ってきたと感じたら少しずつ塗る量を減らすのもポイントです。
何より早く治してかゆみから解放されるよう、ぜひ参考にしてみてください。