【長時間の満員電車】ストレスで寿命が縮まるって本当!?
毎日、電車通勤をしている方は多いと思います。
特に都市部に暮らす方々にとって電車通勤は欠かせないものですよね。
ですが、じつは電車通勤は寿命が縮んでしまう恐れがあるそうです。
今回はそんな電車通勤と身体への影響についてご紹介します。
電車通勤のストレス
ある心理研究者が「通勤ラッシュの満員電車に乗った際のストレスは、臨戦態勢に入った戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも高く、ジェットコースターが落下する寸前の2倍以上と試算される。」と発表したほど、電車通勤はストレスが溜まりやすいものです。
しかも寿命が縮むとなれば、長時間の電車通勤は避けたいものですよね。
長時間の満員電車が寿命を縮める?
詳しい原因は明らかになっていませんが、49キロ以上の通勤をしている人の平均寿命は短いそうです。
長時間、密集度の高い電車に乗り続けていると寿命が縮まると言われるその大きな原因が次の点です。
- ストレスホルモンが分泌される
- 乗り換えによるストレス
- 睡眠不足
- 太りやすくなる
コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが大量に脳内で分泌されます。
アメリカで行われた調査によると、通勤時間の長い人のほうがコルチゾールの分泌が多かったそうです。
このコルチゾールは、人との距離が極端に近い場合に分泌されるホルモンで、血糖値を上げて免疫力を下げる作用があります。
単純に乗り換えが多いと、その分、遅延や待ち時間など精神的にも体力的にも負荷が掛かってしまうためです。
ある研究結果では、通勤時間が1分伸びると睡眠時間が0.2205分短くなると言われています。
つまり、通勤に1時間掛かる人は1日で約26.5分、1週間で2.2時間分の睡眠時間が失われている計算になります。
通勤時間が長い人ほど、コレステロール値とBMIが高くなるという研究結果があります。
というのも、通勤時間が長くなるほど、食事や運動に充てる時間が短くなるためです。
このように長時間通勤は知らず知らずに心身にダメージを蓄積していっているのです。
長時間の電車通勤がもたらす弊害
長時間の電車通勤は他にも悪影響を併発させるといわれています。
- 無意識的につのる孤独感
- 離婚
通勤時間はほとんどの人が1人だと思います。
通勤時間が長くなるほど孤独の時間が増えるのは納得ですね。
ある研究では、夫婦どちらかの通勤時間が45分以上だとそうでない夫婦に比べ、離婚率が40%も上がるそうです。
電車通勤をストレスなく乗り切るコツ
ストレスが溜まりやすい電車通勤もいくつかコツを知っていれば、楽に乗り切れるかもしれません。
ストレスを溜めない方法として次の点を意識してみてください。
- 「座れたらラッキー」精神で!
- 立ちながらストレッチや筋トレをする
- 周囲を気遣うことで心の余裕を持つ
座りたいがために降りそうな乗客を監視すると精神的に疲れてしまうため、あまり期待しない方がストレス軽減になります。
ただ乗っているだけではなく、何かしら有意義に過ごすことでムダな時間だと思わせない。
妊婦さんやお年寄りが困ってないか、痴漢がいないかなど周囲に気を配る余裕を持つことでストレスも軽減されます。
普段何気なく電車通勤している方も、じつは知らず知らずのうちに身体に負荷が掛かっているかもしれません。
ストレスや不調を感じたら、通勤時間を短くする努力をしてみたり、難しければ「始発駅から乗る」「ピーク時を避けて早く出勤する」など工夫次第では満員電車を軽減できます。
そして、早く仕事に取り掛かる代わりに、堂々と早めに退社するという仕事の仕方自体を見つめ直すのもよいかもしれませんね。