エゴマ油の効能・効果と効率的な摂取方法
今、巷では「エゴマ油が健康にいいらしい」と話題になっています。
現代に生きるわたしたちにとって「油」のイメージは「体脂肪増加」や「摂り過ぎは健康にマイナス」などネガティブなイメージでしかありませんでした。
少しでもダイエットしたい気持ちから「油もの」を避けている人も多かったと思いますが、実はこのエゴマ油がからだにとって必要な油だったとは目からウロコ。
優秀なこのオイル「エゴマ油」についてまとめてみました。
エゴマってなに?
エゴマの形状は「大葉」と呼ばれる「しそ」にとてもよく似ています。
大きさはしそよりもふた回りほど大きく、日本ではあまりなじみのない野菜ですが、韓国料理では欠かせない食材です。
厚めに切った豚バラの焼肉「サムギョプサル」はサンチュと共にエゴマの葉をはさんで食べます。
しその葉より香りは少なくまたクセもない味で、脂の多い豚バラ肉との相性も良くさっぱりとしていくらでも食べられます。
そしてこのエゴマの種子を圧縮し抽出したものが「エゴマ油」です。
エゴマ油の特徴
エゴマ油には淡い黄色の「生エゴマ油」と褐色の「焙煎エゴマ油」があります。
今回注目のエゴマ油は「生エゴマ油」のことで、焙煎したエゴマ油は生のものほど効能は見込めませんが、ゴマ油代わりに炒め物などのお料理に使うことができます。
生エゴマ油は特に際立つ香りも味もほとんどありません。お値段は200ml程度の瓶入りで1,000円前後です。
さて、マーガリン、ショートニング、紅花油、サラダ油、サフラワー油、ひまわり油など、今まで一般的に体に良いとされていた植物性油脂が、
慢性炎症性疾患の悪化や発症率を増加させていたことがごく最近になってメディアでも話題になりました。
これら一連の油脂をリノール酸といいますが、デメリットの多いリノール酸に対し「エゴマ油」にはどんなメリットがあるのでしょうか?
エゴマ油を摂取する効果・効能
- αリノレイン酸が豊富
- 認知症予防
- うつ病改善
- 動脈硬化予防
- 美肌効果
- アレルギー症状の軽減
さんまやイワシなどの青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は「頭が良くなる」として有名ですが、エゴマ油も同じように脳に良いDHA、EPAに変化するαリノレイン酸が含まれています。
また脳の血流やコレステロール排出の働きが活発になるという効果があります。
わたしたちは日々の生活で、個人差はあれ毎日わずかながら脳の神経細胞が死滅していっています。
そこでエゴマ油を摂取することによりαリノレイン酸が脳に必要な栄養EPAとDHAに変化し血流が改善。さらに神経細胞の働きが活発になることで認知症予防が期待できます。
脳の神経細胞の死滅により認知症が発症するのに対し、うつ病は神経細胞が弱く衰えた状態です。
この衰えた神経細胞にアプローチできるのがエゴマ油です。
2011年米国でのαリノレイン酸摂取の実験でも「うつ病の発症が減少した」という結果が発表されました。
「血管の万能薬」とも呼ばれる「EPA」はエゴマ油に含まれるαリノレイン酸が体内で変化したもの。
つまりエゴマ油を摂ることでいつまでも血管の若い状態の維持が可能ということになります。
血流の改善により新陳代謝もアップ。冷え性の改善につながり結果的に肌のターンオーバーが加速し、つやつやのお肌がキープできるというわけです。
近年食生活の欧米化に伴い、リノール酸たっぷりの洋食がひんぱんに食卓に乗るようになりました。
実はアレルギーを誘発する要因のひとつとして挙げられるのがこのリノール酸。
完全に除去するのは難しいとしても平行してエゴマ油を摂ることでアレルギー・炎症の化学伝達物質の代謝を抑える効果が期待できます。
効率的な摂取方法
熱に弱いエゴマ油は「小さじに一杯」をそのままで飲むのが効果的です。
香りもくせもほとんど無いのでサプリ感覚でどうぞ。。
またサラダのドレッシングにもおすすめですが、1番効果的なのが「たんぱく質と一緒に摂ること」です。
鶏肉を使った棒棒鳥(バンバンジー)や、豆腐サラダ、またはカプレーゼなどがエゴマ油と相性ぴったりです。
摂取し過ぎはカロリーオーバーとなります。1日に小さじ一杯を厳守してください。
認知症やうつ病患者は毎年増え続けている傾向にあります。
誰もが不安に思うその症状をエゴマ油が解決してくれるとあれば、ヒットしたのも分かりますよね。
全身のアンチエイジング効果も期待できるとあって、これは取り入れないテはありません。
皆さんも「エゴマ油」でいつまでも健康で若々しいからだを維持していきましょう。