COPD(慢性閉塞性疾患)とは?女性がタバコをやめるべき理由
ストレス解消や暇つぶし、彼氏や家族が吸っているからなど喫煙の理由は様々です。
依存性が強くなかなかやめづらいタバコですが、女性は妊娠や授乳などでタバコが厳禁なときは必ずやってきます!
今回はそんなタバコによって起こる病気「COPD(慢性閉塞性疾患)」についてお話しします。
COPD(慢性閉塞性疾患)とは?
COPD(慢性閉塞性疾患)という病気をご存知ですか?
COPDは坂道や階段を登ったときに起きる息切れ、せきやたんなどが主な症状で、慢性気管支炎と慢性肺気腫のどちらか、もしくは両方によって肺への空気の流れが悪くなる病気です。
60代の男性に多いとされてきましたが、最近では30代から発症したり、男性だけでなく女性も増えてきているようです。
COPDの主な原因となっているのが喫煙です。
タバコを吸っている人、かつて吸っていた人の約15%はCOPDになると言われており、逆にCOPDの患者さんの95%は喫煙者だそうです。
別名「タバコ病」とも呼ばれ、肺の生活習慣病ともいえる病気です。
WHOによれば、現在の世界の死亡原因の第4位で、そのうちに第3位になるとも言われています。
日本の患者数はおよそ700万人を超える計算になるそうですが、受診率は10%と低く、知らずに重症化するケースがある病気だそうです。
肺の状態は検査で確認!
肺がどの状態にあるかは日常生活ではわかりにくいです。
COPDは自覚症状がなく、ゆっくりと進行して、次第に重症化する病気です。
なかには40代で酸素ボンベを持ち歩かなければならない危篤な人もいるそうです。
最近息切れがひどいと感じたり、回りでぜーぜーしている人がいれば年や運動不足のせいとひとくくりにせず、きちんと検査を受けて肺の状態を確認してみましょう!
特にタバコを吸っている方や吸っていた方は、喫煙者が回りにいる方は要注意です。
今日から完全禁煙を
COPDの一番の予防法は喫煙者なら完全禁煙です。
COPDに限らず、肺は一度壊れると元の健康な状態には戻せません。現状維持の治療法しかないそうです。
また、もし家族や恋人でタバコを吸う人がいるなら、喫煙の有害性をよく話し合って禁煙をすすめてください。
禁煙外来に相談するのもオススメです。
COPDになると肺機能が衰え、動くと息がきれるので運動不足になりがちです。
そうなると運動機能が低下し、結局呼吸困難がさらに悪化するという悪循環に陥ります。
肺や気管支の障害は、インフルエンザや肺炎にかかると重症化して命に関わる危険性があります。
インフルエンザが流行する季節には、早めにワクチン接種するなどの予防対策も必要です。
もし自身がタバコを吸わなくても、周囲にタバコを吸う人がいれば、知らず知らずのうちに副流煙を吸ってしまいます。
副流煙には、喫煙者が吸う主流煙よりも発ガン物質や有害物質が含まれています。
家族が吸っていたり、分煙されていない職場で働いてる人もCOPDになる可能性があるので注意しましょう。
近年喫煙者の数は減ってきてはいますが、女性の喫煙率は上がっているとの報告もあります。
ストレスも多いと思いますが、健康のためにも今日から禁煙しましょう!