汗にデトックス効果は無い?汗をかくメリットとは?
体内に溜まった毒素をデトックスする方法の一つとして「サウナや温泉」が人気です。
たっぷりとかいた汗には毒素がたっぷり……。と思いきや、どうやら「汗にデトックス効果はゼロ」かも!?
汗とデドックス効果の有無についてみていきましょう。
目次
デトックスとは?
わたしたち現代人は近代化が進むにつれ、あらゆる有害な物質により体内も汚染され続けていると考えられています。
日々食べる食品に含まれる添加物や保存料、金属、他にも洗剤や歯磨き粉などにも有害物質は含まれています。
それら有害な物質を体内から取り除くための方法がデトックスと呼ばれるもの。
デトックスに有効な成分として代表的なものが「お通じがよくなる効果がある」とされる「食物繊維」です。
これは、多くの体内に必要の無い有害物質は毎日の排便によって排出されるためです。
汗にデトックス効果はほとんどない!?
休日にはサウナや温泉、岩盤浴でたっぷり汗をかくことが習慣になっている人はもとより「デトックスできてスッキリ」と思っている人も多いかもしれません。
しかし残念ながら、汗の成分には毒素はほとんど含まれないのです。
一般的に「毒」と考えられている化学物質は脂肪に取り込まれる性質があるためで脂肪は水分には溶けません。
一日の生活の中での発汗プラス、運動などにより大量の汗をかいたときでも、検出される汚染物質は0.1ナノグラム以下。
たとえどんなに大量の汗をかいたとしても、その日に体内に取り込んだ化学物質はほとんど排出されていない計算になります。
汗をかく本当の理由とは
汗が出るメカニズムは「体温を下げる(体温を調節する)」ことが最大の目的。
サウナや運動で急激に上がった体温は、すぐさま「下げる」べく、汗が出動します。
しかし発汗が間に合わないほどに体温が上がった場合「熱中症」となるリスクが増大し、命の危険性さえ起きてしまいます。
デトックスに「大量の水が危険」なわけ
「水をたくさん飲む」という健康法は一時流行りましたが、一概に良いとはいえません。
過去に、毎日2リットル以上の水分を摂り続けた女性が「ナトリウム欠乏症」にかかり、死に至った例もあります。
もちろんデトックス効果を狙い大量の汗をかいたときの「水分補給」は必須です。
しかし飲み過ぎ、摂りすぎは「百害あって一利なし」です。
デトックスより「取り込まない工夫」を
汗ではデトックスできない」と分かったら「ではどうすればいいの?」という声が聞こえてきそうです。
有害と思われている化学物質ですが、その量はとても微量でほとんど問題ないものです。
短期間に無理にデトックスしようとするのはからだに負担がかかり、逆効果です。
むしろこれから体内に取り込まないような工夫をすべきでしょう。
プラスティックでできた食器を使わない、ラップにくるんだ食品をレンジで熱々に加熱しない、などはすぐにでもできることです。
他にもコンビニで買うホットのプラスティックボトルも熱で溶け出している可能性が高いため、なるべく飲まない方が懸命です。
「汗をかく」ことはメリットも多い
じゃあ汗をかくのはほとんど体温調整だけなの?と思われますが、当然汗をかくことにも多くのメリットがあります。
- リフレッシュできる
- よく眠れる
- 血行が良くなり、からだが軽くなる
- 肌の調子に変化が出る
サウナにしろ、岩盤浴にしろ、高いリラクゼーション効果があるのが特徴です。
じわじわと汗をかくひと時はたまらなくリラックスできますよね。
たっぷり汗をかいたあとのシャワーは格別で、心身共にスッキリ。
疲労回復にも欠かせないものです。
温泉に行ったあとはぐっすりと眠れるものです。
芯からからだを温め汗をかくと多少疲れることもあって「爆睡できる」という人も多いはず。
疲労がたまっているとからだに重りをつけたようにしんどいものですが、運動やお風呂で汗をかくと見違えるほどからだが軽く感じます。
汗をかいただけで肌ツヤが良くなるのは、血行が良くなるから。
汗をかく=自然治癒力が高まり、肌の調子に変化が現れます。
まとめ
[divider]・汗をかくのは体温を下げるため
・大量の水分補給はリスキーな一面も
・有害物質を取り込まない工夫が大切
・とはいえ「汗をかく」メリットはたくさんある