【抜歯後の対処法】痛み止め方法や食事はどうする?
重度の虫歯だったり、痛みや他の歯を傷める原因になる親知らずを抜歯した方は
わかるかと思いますが、抜歯後の痛みや食事に悩まされるんですよね。
歯が原因の痛みって痛み止めを飲んでもすぐに切れて、また痛くなってくるし
腹痛みたいに気になって我慢できない痛みになります。
腫れもなかなか引かないし、、食事には困るし、、歯磨きも難しい、、みんなどうしてるの?
そう思うのも無理はありませんね。
今日は抜歯後の生活でお困りの方に向けて、抜歯後の痛みや食事方法についてお届けしたいと思います。
抜歯の麻酔と身体への負担
抜歯するには当然激しい痛みが伴なうため、麻酔をして施術します。
麻酔は個人差もありますが、注射後3~4時間程度で切れます。
麻酔が切れると共に抜歯後の痛みがジワジワと出てきますので、切れる前に痛み止めの薬を飲んで対処するのが一般的です。
また抜歯は身体への負担が大きい処置です。
歯を拭かれた傷口を治したり、細菌の進入を防ごうと身体の機能が集中的にフル回転するため、施術後は身体の重くだるさを感じる事があります。
抜歯後の運動などは避けて、体力回復に努めることが大切です。
“痛み”や“腫れ”に対する対処法
抜歯後の痛みや腫れは施術する歯の位置や、歯医者さんの腕にも大きく左右される場合があります。
施術は腫れていない(炎症のない)状態で行い、歯肉を切る量も極力少なくしてもらえるように
抜歯の腕が良いと評価のある歯科医院を選んだ方がよいと思います。
抜歯後に気をつけたい痛みや腫れに対する対処法としては、
- 極力安静にする
- 飲酒や入浴は控える
- 腫れた部分は冷やす
- うがいや、くちゅくちゅうがいを控える
- 舌で傷口を舐めない
- 強く鼻をかまない
ここでムリをして体を動かすと、大きく腫れあがったり血が止まらなくなります。
2~3日は安静にしておきましょう。
抜歯当日は血が出たり腫れがひどくなるため、飲酒や入浴など血行がよくなるものは控えます。
抜歯後は炎症するため、ほぼ腫れるといって間違いありません。
腫れがひどい場合は冷水を絞ったタオルなどで頬から冷やしてあげてください。
※冷やしすぎは治癒力スピードを落とすので控えめに冷やしましょう。
うがいをすると固まってきた傷が治らず痛みが続くので、激しいくちゅくちゅうがいは24時間程度は
避けるようにします。
気になって舐めてしまいがちですが、これも傷が固まるのを妨害するのでやめましょう。
強く鼻をかむと抜歯した穴が開いて痛みが激しくなる場合があります。
痛み止め薬の正しい飲み方
- 麻酔が切れる前に飲む
- 痛みが取れない場合は追加でもう1錠飲む
- 時間通りに飲む
麻酔が切れる前に事前に飲むことで効果が切れる時間がなくなります。
歯医者さんで何分後に飲むのがベストか聞いておく方がよいですね。
痛みが激しい場合は追加で飲んで、和らいできたら量を減らしていく方法をとります。
※痛み止めの薬は副作用も少ないので一錠程度の追加は問題ありませんが、
あまりに処方量を守らず鎮痛薬を多く飲むのはNGです。
忙しくてついつい飲むタイミングが無かったりと飲む時間がバラバラだと効果が薄まります。
決められたタイミングで飲むことが痛みや腫れを少なくする方法です。
痛みが激しいと中には寝込むくらいの場合もあるので、歯医者での処方量が決まっていても先生に痛みがひどいと訴えて追加で処方してもらったり、抜歯した跡をもう一度キレイに処置してもらった方がよいです。
抜歯後の食事について
食事は抜歯後、麻酔がきれて出血がおさまってからであれば大丈夫です。
個人差はありますが、止血は30分程度で、麻酔が切れるのは1~3時間程度が目安です。
ただし麻酔が切れた後も多少の麻痺はしばらく残るので、熱さがわからず口内やけどをしたり、
そしゃくする時に頬の肉や舌を噛んでします事がよくあるので注意してください。
【食事方法】
なるべく治療中の場所に当たらないように、逆の歯でゆっくり噛むようにします。
温度が冷たすぎたり、熱すぎるものや、辛すぎる刺激のある食べ物は避けるようにしましょう。
食べ物に対する制限はありませんが、アゴや傷口に負担をかけないように“おかゆ”のような
そしゃくしやすい物から食べる事をおススメします。
もし傷穴に食べかすが入って取れない場合は、ムリに自分でとるのは危険ですので、
歯医者さんでとってもらうようにしてください。
歯磨きはどうすれば?
抜歯後気を使うもう一つの事が歯磨きですね。
最初に言うと、抜歯後24時間は歯磨きはダメです!
口が気持ち悪い場合は軽めのうがいにしておきましょう。
次の日からは歯磨きもOKですが、以下の注意点があります。
- 2、3日はなるべく歯磨き粉は使わない
- モンダミンなどの洗口液は使わない
歯磨き粉で傷口を塞いでいるカサブタが取れる危険があるので、なるべく使用は控えます。
洗口液はアルコールなど刺激液が入っているため、しばらく使用はやめましょう。
数日たって痛みが引いて、傷口も回復してきたとしても激しく歯磨きするのは厳禁ですよ。
歯医者でのメンテナンスのすすめ
抜歯まで進行したということは、日頃から歯のケアがあまりできていない方かも?という察しがつきますよね。
もちろんしっかりケアしていても加齢などの問題を含め、抜歯した方がよいケースも多々あります。
ですが、もし日頃のケアが甘いかも?と感じている方は、この機会にぜひ「歯医者さんでのメンテナンス」に行くサイクルを作られることをおすすめします。
メンテナンスとは、定期的に歯医者さんで「虫歯や歯茎の強度、歯槽膿漏などのチェック」と「歯石除去」を行ってもらう事です。
メンテナンスは半年に1度(数十分で終わります)で良いので、歯医者さんに通っておくだけで歯の健康状態がかなり違ってきますよ。
また、毎日の歯磨きだけでなく「歯間ブラシ(糸ようじ)」でも汚れを落としておくのも実施して欲しいところです。
キレイに歯磨きしたと思っていても、歯の間には食べカスなどが残っている場合が多いものです。
これらの食べカスなどが歯石に繋がり、虫歯へと進行していくので、予防の面からもやっておいて損はないですよ。
今回は抜歯後の痛みや腫れに対する対処法について解説しましたが、歯を一本抜くだけでなかなか大変な注意が必要になってきますね。
ですが痛みが続く毎日は何をしていても辛く感じてしまうので、ぜひ少しでも参考にして実践してもらえれば嬉しいです。