「紫外線対策」と「日焼けした後の対処法」
夏は肌が小麦色の方がかっこいい!といわれていたのはどのくらい前の事でしょう。
以前よりも紫外線が強くなっているといわれている現代の日本では、小麦色の肌が健康的といわれなくなり、あまり陽に焼けると肌に良くないよ?と注意されるようになりました。
筆者自身、毎日日焼けをしないように頑張ってのですが、特にお子さんをお持ちのお母さんはなかなか完璧な紫外線対策が難しく、気が付いたら顔が真っ赤!!という事もあるでしょう。
今回は紫外線対策と合わせて「日焼けをしてしまった後の対処法について」調べてみました。
日焼け止めの知識
【紫外線の種類】
紫外線には波長によって違いがあり、UV-A波、UV-B波、UV-C波に分けることができます。
UV-C波はオゾン層で遮断されるため地球上に届きません。
ということは、私たちが紫外線として注意しなければならないのは「UV-A波」「UV-B波」です。
- UV-A波
- UV-B波
波長が長くエネルギーは小さいけれど、UV-B波より多く地球上に降り注いでいます。
ガラスなども透過するため、家の中にいてもガラスを通した日焼けする場合もあります。
紫外線としてはこのUV-A波の方が体に影響を与えます。
波長が短くエネルギーの強い紫外線です。
このUV-B波での日焼けが、一般的に私たちが認識する日焼けです。
肌が赤くなるなどの目に見える日焼けです。
SPFとは?
日焼け止めを見ると「SPF」と書いてあります。
このSPFというのは、陽に当たり肌が赤くなり始める状態をどの程度まで引き延ばすことができるかという数値です。
この場合の「1」は20分です。
陽に当り肌が赤くなるまでに20分かかるとして、どのくらいの時間引き延ばせるかを数値で表しているという事です。
つまり、UV-B波に対応できる数値という事です。
・SPF2・・・40分
・SPF3・・・60分
ただ、人によって日焼け止めの塗り方も厚かったり、薄かったりしますし、肌の質などにもよりますのであくまで「目安」として考えておく必要があります。
また、汗をかいたり、汗を拭いたりして取れてしまう部分も出てきますので、出来るだけ塗り直すという事が必要です。
SPFによる目安
SPFの数値は日焼けし始める時間を引き延ばす能力が数値化されているのですが、実際にどのくらいのSPF数値の日焼け止めをどんなシーンで利用すればいいでしょう。
・スポーツを行う、スポーツ観戦するなどの場合・・・SPF20くらいから
・海辺など紫外線が強い場所は・・・SPF30以上
PA+++ とは?
SPFのほかに、PA+++という表記もされています。
これは、PA値、「プロテクショングレイドオブ UVA」という言葉の略です。
PA値を見ることで、UV-A波にどのくらい対応してくれるのか、判断できます。
PA++の、「+」ですが、「紫外線にさらされた2時間から4時間経過したのちに、メラニン黒化をどのくらい防げるか?が表されています。
・PA++ ・・スポーツ観戦、またスポーツを行うなどの際利用
・PA+++・・紫外線にさらされながらの作業、ガーデニングや子供のイベントなど
・PA++++ ・海などの紫外線が強い場所、また日焼けに弱い方
日焼けした後の対処法
前置きが長くなりましたが、、日焼けした後の対処法についてです。
日焼けしてしまった場合は、「気が付いた時即対応する事」これがとても重要です。
- 日焼けした直後・・・
- ほてりが無くなった後は・・・
- ひどい場合は皮膚科へ・・・
肌が赤くなっているという事は、肌が熱を持っています。
触ってみるとほてりがあるでしょう?
炎症まで行っていなくても、軽いやけど状態と考えるべきですので、まずは何よりも「冷やす」という事が大切です。
冷水につけられる部分ならつけて、つけられない部分できないという場合は、氷水などにタオルを漬けて濡らし、赤くなっている部分に充てる、また保冷剤など利用してもいいです。
ほてりが無くなり肌の赤みが取れてくると、今度は乾燥が進みます。
やけどをした後も、肌がつっぱるような感じがしますよね。日焼けも同じです。
水分をしっかり塗布し肌を乾燥から守らなくてはなりません。
化粧水を利用する場合は、必ずその後乳液やクリーム等でお肌に蓋をしてください。
そのままにしておくとせっかく水分を塗布したのに逃げてしまいます。
日焼け用のジェルや乳液、保湿液などを利用してもいいでしょう。
日焼け用ジェルでも化粧水でも、利用するケア商品を冷蔵庫で冷やしておくと効果的です。
また、乾燥を感じたら何回も水分補給を行ってください。
日焼けもひどい場合、炎症が引かず乾燥が進み、痕が残ってしまう場合があります。
痒みがあったり、なかなか治らない場合、皮膚科の先生に診てもらう方が安心です。
痒みがひどくかきむしってしまったり、皮を無理やり剥がした場所に雑菌等が付くと、抗生物質などが必要になる場合もあります。
髪の毛の日焼けにも注意
紫外線は髪の毛にも悪影響を及ぼします。
髪の毛は主にタンパク質からできているのですが、タンパク質はアミノ酸システイン結合で構成され、その構成が紫外線によって分解します。
すると、キューティクルがはがれ内部にまで乾燥が及び、枝毛や切れ毛などが起きてしまうのです。
また継続的に紫外線を受けると毛髪の内部のメラニン分解を引き起こします。
そのことで、髪の毛の色が茶色く退色してしまうのです。
海遊びが好きな人などは、髪の毛の退色が進んでしまった人も多くいますが、ほとんど紫外線の影響なんですね。
・帽子をかぶる
・日傘を利用する
・UVカット効果のあるトリートメントを利用する
また、それ以外にも基本的に紫外線があたる部分すべてに影響があると考えておくべきです。
サングラスをせず長時間海にいると、角膜が乾燥して目が真っ赤になります。
ひどくなると角膜炎などの疾患を引き起こすことがあるので、目を守るという事も考えておく必要があります。
太陽の光は人の体に必要不可欠、でも「浴びすぎ」は毒になる、なかなか難しいところです。
紫外線についての知識、日焼けについての対処法を理解し、太陽の光とうまく付き合っていきたいものですね。