身体の痛みの原因 と和らげる方法
頭痛、歯痛、腰痛、背部痛、膝痛、胃痛etc…
「痛」の文字が付く言葉って本当にいろいろあります。
痛い人にとっては一刻も早くこの辛さから逃れたい一心で、深刻な状況だと思います。
いつから始まったのか「ジワジワと日々強まる痛み」そしてあるいは「突然起きる痛み」
何も思い当たるフシが無いのに起きた痛みには、猛烈な不安を感じます。
では「痛み」とはいったい何なのか?
その「痛み」のメカニズムとは何なのか?
今回は一般的にあまり知られていない「驚きの痛みのしくみについて」です。
骨は痛みを感じない
骨折をした経験のある人なら分かる「あの壮絶な痛み」
あの痛み、実は骨に痛みを感じているわけではないのです。
骨に神経はありません。
骨折の痛みは「骨の周りの筋肉」から痛みを感じているのです。
神経は痛みを発しない
神経痛と言う言葉があります。
しかし神経そのものが痛みを発しているわけではなく、その周りの筋肉が硬くなる状態、いわゆる「過度の緊張」が起き、結果的にその筋肉が神経に触れ、脳に伝わり「痛みとして感じる」のです。
膝痛の誤解
テレビコマーシャルなどで「コンドロイチン」「グルコサミン」など、とても人気があるサプリをよく目にします。
これらサプリが「磨り減って痛む軟骨によく効く」とうたわれていますが、哀しいかな「軟骨にも神経は無い」のです。
なので「膝に効くとされているサプリには軟骨を修復する効果はほとんど見込めない」と見た方が賢明です。
マクロに見れば、膝の不具合は股関節の状態から発症していて「O脚」の人がそのほとんどを占めているといっても過言ではありません。
藁をもすがる思いでサプリを飲み続け、多少痛みは軽減できても根本の状態が改善しなければ、残念ながらまた痛みのある状態に戻るだけなのです。
痛みを起こす原因
もう大体お分かりかと思います。
からだに起きる痛みのそのほとんどは「筋肉」で感じています。
腰痛の場合、背部がパンパンに硬くなっています。
この状態で、重いものを持ったりクシャミをしたりなど、硬い筋肉に負荷をかけるとどうなるか分かりますか?
そうです。「ぎっくり腰」、もしくはそれに近い状態です。
この場合、レントゲンを撮っても異常が見つからないのは「筋肉」の問題だからであって、X線やMRIでは筋肉の状態まで写らないのです。
医療の分野でもこれら「痛み」については「原因不明」と診断が下りるだけで、その本当の原因は実は解明できていないのが現実です。
緊張を緩める方法とは?
痛みを緩和する方法はその状態によりますが、大まかに言うと「硬くなった筋肉を緩める」こと。
原因が「コレ」と分かっている場合。例えばぎっくり腰は、痛い部分を揉んだり押したり動かしてはいけません。
安静にして、冷やす。これにつきます。
膝痛の場合。膝関節の変形が起きている場合はその変形を元に戻すことはできません。
温めて血行を良くすること。また足裏マッサージなども血行を良くするのでおすすめです。
痛みが強いときは冷湿布をし、無理をして歩かない。階段は使わない。
また、それほど痛まない時は温湿布と、状態に合わせ対応することが大切です。
ヨガで体の緊張を解く
筋肉の痛みや関節の痛み対策におすすめしたいのが「ヨガ」を実践することです。
美容に興味のある女性が実践しているイメージが強いですが、ヨガは筋肉や関節をしなやかに動かすことができ、体の痛みにも効果的であるといわれているのです。
最近ではyoutubeなどで様々な効果別にポーズややり方を紹介していますので、ヨガといっても難しく考えずに、呼吸にもおもきを置いたストレッチといった感じで始められればよいと思います。
ただし一点気をつけておきたいのが「ヨガを始めてから痛みが増したので辞めました。。」という意見です。
確かにヨガを始めた最初の頃に、逆効果では?という痛みが走る場合があります。
ですが、これは「ヨガの好転反応」と呼ばれ、改善へ向かう前に訪れる予兆のような反応の場合が多いです。
痛むからといって途中で辞めずに、しばらく続けていると「あれ?いつの間にかこのポーズでも痛みが全然感じなくなった」というように、身体の可動域や関節の動きが柔らかくなり、自然と日常生活でも痛みが消えていきます。
ですが当然無理は禁物。
頑張りすぎてハードなポーズに挑戦しようとせず、まずはゆったりと身体を伸ばすような簡単なポーズから始めてみてくださいね。
原因不明でもあきらめない
頭痛はいつでも「原因不明の痛み」のトップに躍り出ます。
原因不明と思ってはいても、必ずどこかにその「痛みの原因が潜んでいる」はずです。
痛みを我慢することは避けたいもの。でも鎮痛薬の常飲はその効果が薄れていく作用も否めません。
「筋肉の緊張=心の緊張」とリンクさせ、少し長い目で見てみると思わぬ原因が発見できるかもしれません。
痛みに悩む人が1人でも多く、また一日でも早い「痛みからの解放」を願ってやみません。