常識マナー!お見舞いの手土産の品物や滞在時間
親類や友人、同僚が病気や怪我で入院している際に、病院や自宅まで足を運ぶ「お見舞い」。
療養中ので気持ち的に凹んでいたり、何もすることがない手持ち無沙汰な相手にとってはとても嬉しく、元気をもらえる行為ですが、1歩間違えるとただの迷惑やマナー違反になる場合もあります。
そこで常識的なお見舞いマナーとして、手土産や面会の時間などについてです。
お見舞いに行く?行かない?
そもそもお見舞いに行くか行かないか決めるところから始まります。
お見舞いに来てもらうのは嬉しいものですが、相手によっては凹んでいる、体が弱っている自分を他人にみられたくないと思う人もいます。
特に、以下のようなケースであればお見舞いをなるべく控えたほうが良いと考えてください。
・面会が制限されている
・相手の衰弱が激しいとき
・相手が弱っているのを見られたくないとき
これらのような状態であれば、退院祝いを送るかタイミングなどを手紙などで様子を伺うと良いでしょう。
・大人数や子連れ
個室でない限り、大人数でのお見舞いは周りに迷惑になります。
小さい子供はウィルス持ち込んだり、逆にもらってしまうこともあるのでオススメしません。
NGな手土産・花
タブーともいえる手土産の代表格が、実は「花」です。
え?お見舞いといえば花でしょ?と思われるように、手土産に持っていくランキング1位も花なのですが、その種類が問題なのです。
- 菊の花
- シクラメン
- 百合(ゆり)の花
- 椿の花
- バラの花
もちろんお葬式など死を連想させる花ですのでタブー。
シクラメンもゴロですが、シ(死)ク(苦)ラメンという言葉からNGとされています。
百合の花は美しいですが、ものすごく強い匂いのある花として有名です。
病室にあまり匂いが充満し過ぎないように避けるべきです。
椿もぽとりと落ちて終わる花ですので、イメージ的に避けるべきといわれています。
血を連想させるためNG。
持って行くべきベターな手土産
- フラワーアレンジメントやプリザードフラワー
- 雑誌や本・マンガ
- 缶ジュース
- 汗拭きシートやリップなど日用品
- 果物やスイーツ
花の場合は、明るいフラワーアレンジメントや生花ではないプリザードフラワーがよいでしょう。
相手の好みを考えて持っていくと、暇つぶしになり喜ばれます。
小さな缶ジュースの詰め合わせは、お客さんに振る舞うおもてなし品として相手が使えるため重宝されます。
また何かの飲み物は乾燥しがちな病院生活ではいつも以上に水分補給するため、喜ばれます。
毎日お風呂にも入れない患者さんには、汗拭きシートなどの日用品がとても喜ばれます。
これも定番の手土産ですが、食事制限があるないを事前に確認できている場合だけにしましょう。
むしろこれらの定番品が病院生活の中では邪魔にならず、使えてとても嬉しいものなのです。
お見舞金の相場や作法
手土産だけでなく、お見舞金を包んでもっている場合の作法もあります。
金額相場としては、仕事関係やご近所の方で3,000円、友人で3〜5,000円、親・兄弟・親類などで5,000〜10,000円程度です。
※同僚と合わせて入れる場合も1人3,000円程度
そして、のしを基本的には付け(もう病気がこないようにと紅白の)お見舞いと明記します。
※祝い事ではありませんので、新札を用意する必要はありません。
訪問時間や滞在時間について
そして重要なのが訪問する時間帯です。
・面会時間外
・面会時間内ながら食事や回診にあたる時間
・入退院直後
・手術や出産の直前または直後
・長時間のお見舞い
また滞在時間も15分〜20分、長くても30分程度と相手を疲れさせないよう、短い時間で帰るようにしましょう。
そして何人もお見舞いに人はくるので、病気の詳細や痩せたね、、仕事が今こんな状況になっている、、など相手の見た目や不安を煽る言葉をかけることは絶対にやめましょう。
「この機会にゆっくり休んで療養してくださいね」、とねぎらいの言葉だけかけて帰るようにしましょう。
色々と気にかけるところも多いお見舞いですが、弱っている時に顔を見せてくれる知人の存在はとてもありがたく嬉しいものです。
ぜひ最低限のマナーだけ守って、訪問してあげてくださいね。