【子供の夏風邪】ウイルスの種類別 対策&予防方法
冬は風邪やウィルスに掛かりやすいため、予防する方はたくさんいると思います。
特に小さな子供がいる家庭ではできるだけ風邪は避けたいものですよね。
じつは冬だけでなく、夏にも子供が掛かりやすい風邪があるのをご存じですか?
今回はそんな気を付けたい夏風邪についてご紹介します。
目次
夏の風邪1.ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナとは、夏場に乳幼児に掛かりやすいウィルス性の感染症のこと。
症状は以下のような特徴があります。
・口内炎や水泡ができる
・喉やのどちんこに炎症が起きる
他にも、倦怠感や間接の痛み、乳幼児だと熱性痙攣を引き起こす可能性もあります。
ヘルパンギーナにかかるのは半数が0〜4歳までの乳幼児ですが、まれに大人に掛かることもあります。
特に注意して欲しいのが妊婦さんで、出産直前の妊婦さんが掛かると、生まれてくる子供にまでヘルパンギーナに感染してしまう場合があるからです。
ヘルパンギーナの対処法
ヘルパンギーナは残念ながらウイルス性の感染症なので特効薬はありません。
ですので、対処療法が基本で解熱剤や点滴による水分補給などがあげられます。
点滴は食事や水分補給ができない場合の手段ですので、通常の食事はなるべくおかゆやうどんの消化に良いものを人肌に温めてから食べましょう。
酸っぱいものや辛いもの、冷たいものなどの刺激がある食事は避けましょう。
予防法は?
ロタウィルスやインフルエンザのような予防薬はないので、とにかく手洗いうがいを徹底することです。
ヘルパンギーナは飛沫感染するため、くしゃみや咳をする場合はハンカチなどで抑えましょう。
特に、保育園のような集団生活をしている乳幼児は掛かりやすいので注意してください。
夏の風邪2.プール熱
プール熱とは?
咽頭結膜熱(プール熱)はアデノウイルスによって発症するウイルス性の感染症です。
プールの水から介して感染することからプール熱と呼ばれています。
主な症状は、発熱、咽頭痛、結膜炎の3つですが腹痛や下痢を伴うこともあります。
大体3〜5日程度これらの症状が続きますが、まれに重症化して肺炎になる場合もあります。
プール熱の対処法
プール熱もウィルス性の感染症であるため、予防薬や特効薬はありません。
対処療法が基本で、解熱剤や消炎鎮痛剤、点眼薬などが処方されます。
水分補給はこまめに!
予防法は?
プール熱は、飛沫感染やタオルの共用などの接触感染の2つがあり、感染力は強力です。
ですので、予防法は手洗いうがいだけでなく、除菌やアルコール消毒をこまめに行いましょう。
また、プール後はシャワーでしっかりと洗い流し、目もなるべく洗うようにしましょう。
夏の風邪3.手足口病
手足口病とは?
手足口病とは、口内炎や手足に水泡が特徴のウイルス性の感染症です。
飛沫や接触で感染し、主な症状は急な発熱の後に口内炎やよだれ、食欲不振、手足の発疹がみられます。
発疹は5ミリ程度の赤い発疹の中心部に2〜3ミリの水泡があり、熱は2〜3日で下がり、発疹も3〜4日で治まります。
手足口病の対処法
これも特効薬や予防薬はなく、対処療法になります。
解熱剤や頭痛や嘔吐を伴うようならそれぞれの処方箋を出してもらいます。
口内が痛み、水分補給が難しい場合は点滴も受け、基本的には自宅で安静にしていましょう。
予防法は?
飛沫や接触で感染するので、手洗いうがいは重要です。
また、まれに大人にも感染する場合もあるので、しばらくは排泄された便にもウイルスが潜伏しているため気を付けましょう。
いかがでしたか?
意外と夏風邪自体は知っていても、症状や対処法はなかなか知らなかったという方は少なくないはず。
楽しい夏にするためにも、まずは感染経路を知って予防に努めましょう!