妊婦・胎児にカフェインが与える影響
妊婦は一般的にカフェインを控えなさいと言われますよね。
妊活中の筆者ですが、コーヒータイムが大好き。
コーヒーを控えなければならないのはなかなかつらいものになります。
ただダメと言われてもなかなか我慢が出来ないもの。
ではなぜダメなのか?理由を紐解いていきましょう。
妊婦に与えるカフェインの影響
妊娠するとお母さんの体を通じて胎児に栄養が供給されますよね。
出産後などに髪の毛が抜けたり、歯がスカスカになったりと聞きます。
ただでさえ、自分の身を削って育てているのに、
カフェインには体内のカルシウムを尿と一緒に体外に排出する作用があるのです!
だから、やはり飲みすぎると骨粗鬆症のリスクを高めるとされています。
さらにカフェインには鉄分の吸収を阻害する作用もあるといいます。
妊娠すると母親の体重が増加し、赤ちゃんの血液を作るため、血漿量(液体成分)と赤血球量をあわせた血液の量が増えます。
しかし、赤血球量の増加よりも液体成分の血漿量の増加の方がはるかに多いため、血液事態が薄まった状態になってしまい、貧血のようになるのです。
これは妊婦の生理的現象ですが、さらにカフェインで鉄分吸収を阻害してしまうと、貧血がひどくなってしまいます。
さらにもともと貧血気味の方は、妊娠初から鉄欠乏性貧血になったりします。
もともと貧血のない方でも、妊娠後期には発症することもありますので注意が必要です。
胎児に与えるカフェインの影響
では赤ちゃんにはどのように影響してしまうのか?
自分の体も心配ですけど、一番は赤ちゃんですよね。
ここを知れば、怖くてコーヒーなんて飲めなくなっちゃう・・・
まずたくさん飲みすぎると流産や死産の危険があるということです。
では具体的に多くってどれくらい?
コーヒー1杯に含まれているカフェインの量はだいたい100m。
だから毎日コーヒーを10杯飲むと、流産や死産のリスクが上昇するという研究結果が出ています。
まぁなかなか10杯も飲むことはないと思いますが・・・
そして、お母さんがカフェインを飲むと、カフェインは胎盤を通過してしまうのです。
なのでそのまま赤ちゃんに影響してしまうというわけです。
胎児の未熟な肝臓ではカフェインを十分分解することが出来ず、体内に長くとどまってしまうのです。
それにカフェインは、母親のアドレナリンを増やし、血流を減らしてしまいます。
そうすると、酸素や栄養を赤ちゃんに送りにくくなり、胎盤の血管が収縮し赤ちゃんが低酸素状態を起こしたり、発育障害を起こしてしまします。
最悪の場合は死にいたることもあります。
一日に摂取してもいい量は?
これまで読んでいただくと、とてもじゃないけど一口もカフェインを飲みたくなりますよね。
しかしこれはあくまでも大量に飲んだ場合なので、リラックタイムを楽しむ1杯程度ならとくに影響はないと一般的に言われています。
そしてカフェインには悪いことばかりではありません。
例えば、集中力アップさせてくれたり、偏頭痛緩和させる作用もあります。
ほかにも脂肪の分解を促進するリパーゼと言う酵素を活性化する役割などもあります。
筋肉収縮効果もあるので、疲労回復にもいいと言われています。
できるだけノンカフェインの飲み物を
カフェインは過剰に摂取しない限り、そこまで危険視する必要はありませんが、やはり今から赤ちゃんを授かりたい方や妊婦の方にはできるだけ摂取はおまじない的な意味合いでも控えて頂きたいところです。
コーヒーに限らず緑茶など、カフェインが豊富な飲み物は意外と多い物です。
そこで、緑茶の代わりにノンカフェインで妊活や妊娠中にも良いとされる「ルイボスティー」に切り替えたり、コーヒー好きな方は「ノンカフェインのコーヒー」を楽しむなど、工夫して無理なく控える方法をとれば比較的楽かと思います。
確かにコーヒー好きな方にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、慣れてしまえば全然問題なく美味しくいただけるようになりますよ。
それでも大好きなコーヒーを飲めないっ!とストレスてしまうようであれば、一日一杯と決めたりと自分なりの妊娠ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?