【野菜を食べよう】活性酸素を除去する色野菜はコレ!
健康で長生きをするには日頃の食事が大切であることは皆がよく分かっています。
しかし、どのような食べ物をとればいいのか、また野菜はいいとわかっているけど何をどのくらいとればいいのか考え始めるとさあ大変!
でも大丈夫。
今回は身体にとって好ましくない「活性酸素」と「野菜の色」をキーワードとしてシンプルにかつ分かりやすくご案内いたします。
活性酸素ってなに?
よく聞く事もある活性酸素とは何なのでしょう?
活性酸素は、白血球から出る細菌やウイルスを体外に排出するための働きをするものです。
ですがその活性酸素は、ストレスや喫煙、不摂生などで発生量が増えると病気を引き起こしたり老化を加速させます。
ですので、余分な活性酸素を排除することがアンチエイジングや、病気の予防につながると注目されています。
そしてこの活性酸素は、日頃野菜などの食べ物をバランスよく摂れば、多くの余分な働きを抑えることが分かってきました。
活性酸素を抑える7つの野菜
体の免疫力や抗酸化力を上げるのに野菜の栄養素が有効であることは今までもよく言われていることです。
ですが、どの野菜にどんな栄養素がありどのバランスで食べれば、、となると少し悩みますよね。
そこで、今回は活性酸素を効率よく抑えるために、野菜の色別に効果をみていきましょう。
(※活性酸素を抑えるには、野菜の色をバランス良く摂る事が一番大切になります)
「赤」「黄」「緑」「紫」「茶」「白」「黒」それぞれの主な成分要素と働き
- 「赤」
- 「黄」
- 「緑」
- 「紫」
- 「茶」
- 「白」
- 「黒」
赤色野菜といえばトマトです。
「トマトが赤くなれば医者いらず」と言われるほどトマトには健康を維持する栄養素が含まれています。
それがリコピンです。リコピンにはビタミンEの100倍の抗酸化力があり、動脈硬化の予防によいとされています。
缶詰やペーストのトマトでも栄養効果は変わらないと言われます。
「黄」は人参、かぼちゃ、さつまいも、とうもろこしなどです。
カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれます。
カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変化しますが、ビタミンAは抗酸化力をもち、特に皮膚や粘膜を健康に保ちます。
カロテンにはαとβがありますが、βカロテンは抗酸化作用、
αカロテンは抗ガン作用、高脂血症と動脈硬化予防、悪性腫瘍を抑制する働きが最近の研究で明らかになってきました。
「緑」の野菜はたくさんあり、ピーマン、キャベツ、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガスなどですが、
特徴としてはビタミン類がたくさん含まれているので健康増進になり病気やいわゆる生活習慣病を予防します。
ピーマンには意外にもレモンと同じくらいのビタミンCが含まれますがピーマンのビタミンCは熱にも強いという特徴があります。
キャベツにはビタミンC、カルシウム、カリウムなどが含まれますが、キャベツならではのビタミンUは胃腸粘膜を保護する作用をもちます。
ほうれん草にはカロテン、ビタミンC、鉄、カリウムの他に、目の老化を予防するルテインが豊富です。
ブロッコリーにはビタミンC、カロテンと200種以上のフィトケミカルが含まれると言われています。
「紫」はナスや紫いもです。
ナスの紫の皮にはナスニンやポリフェノールが含まれ、これには抗酸化作用や血管を強くすることによる動脈硬化予防やガン予防があります。
また口から腸まで体内の炎症部分の消炎作用もあります。
紫いもの紫はアントシアニンといって果物のブルーベリーなどと同じ抗酸化作用と眼精疲労を緩和する働きがあります。
「茶」は牛蒡、しいたけ、なめこ、まいたけなどのきのこ類、くるみ、アーモンドなどです。
水溶性または不溶性の食物繊維を多く含み、腸内細菌叢を保つことにより免疫力をあげるのでがん予防の効果が期待できます。
また、しいたけのβグルカンはガンの進行を抑えリンパ細胞を活性化することによる抗腫瘍作用があります。
なめこのねばねば物質ムチンは糖の吸収を抑えるので血糖値があがりやすい朝食時にとるのが特におすすめです。
「白」は白菜、じゃがいも、大根、カリフラワー、にんにくなどです。
白菜はナトリウムを排泄するカリウムが豊富です。
じゃがいもはビタミンCが豊富で、熱に壊れにくいタイプのビタミンCなので生野菜が食べられないときなどに補えます。またカリウムも非常に豊富です。
カリフラワーにも熱に強いビタミンCが含まれます。
「黒」は黒豆、黒ごま、黒にんにく、黒米などです。
黒豆には女性ホルモン類似の作用をもつイソフラボンと皮の黒い部分にはアントシアニンを含みます。
ごまのゴマグリナンは抗酸化作用があり、また黒ゴマはポリフェノールを含み肝機能を強化するといわれています。
フィトケミカルとは?
「緑」のところでブロッコリーはビタミンC、カロテン以外に200種以上のフィトケミカルを含むと言いましたが、
これは第七の栄養素として最近特に注目されている物質の総称です。
「フィト」はギリシャ語で「植物」のこと。ケミカルは化学物質のことですから「植物に含まれる機能性成分」のことです。
ポリフェノールやアントシアニン、イソフラボンも全部フィトケミカルです。
何より注目される一番のポイントは、フィトケミカルは活性酸素から細胞を守る抗酸化作用があること。。
アンチエイジングや美肌作りに欠かせないと、今注目の栄養素です。
いかがでしたでしょう?
野菜はもちろん何でも体に良いのですが、栄養よりも色に注目することが大切です。
色に偏りがあればその不足の色をとるようにする。
これだけで様々なフィトケミカルを力にすることができ、抗酸化作用で若々しさを保って元気に過ごせることができますよ。