生理時の激痛は子宮内膜症かも？その症状や治療法を知ろう
生理の時にあまりの激痛で起きられないほどの生理痛がある場合、子宮内膜症が疑われるようです。
生理は女性にとって毎月訪れる大切なサイクルですが、からだに異常なほどの痛みが出るということは「SOS」のサイン。
「毎月の激痛一週間」に悩まないためにも、知っておきたい子宮内膜症について症状や診察、治療法をご紹介します。
子宮内膜症とは？
子宮内膜症とは、本来、月経期にはがれ落ちる子宮内膜が卵巣や腸の一部、腹膜など子宮を取り巻く臓器に入り込んでしまっている状態のことをいいます。
特徴としては月経時に腰やお腹に強い痛みが起きること。
かなり強く痛むこともあるため鎮痛剤は手放せないほか、寝込んでしまう人もいるようです。
しかしその反面まったく痛みが出ない場合もあり、各々の内膜症の状態により症状は異なるようです。
その他不妊の原因のひとつと考えられているほか、経血量が多いこと、不正出血などがみられることもあります。
子宮筋腫との違い
子宮筋腫とは子宮内にできる良性の腫瘍のことをいいます。
子宮筋腫は症状が出ないこともありますが一般的に経血量が多い、生理痛が重いことが特徴です。
症状が酷似していることもあり、子宮内膜症との違いについて素人判断はできません。
必ず医師の診断をあおぐことが大切です。
診察から治療までの流れ
- 診察
- 治療方法
まずは子宮の状態を内診で調べます。
子宮後方に硬いしこりがあるか、圧痛、卵巣の腫れなどをみます。
またお腹の上から超音波を当て卵巣に内膜症の症状のひとつ「チョコレート嚢腫」があるかを調べます。
治療には投薬が一般的です。
投薬には「月経量を減らすことで痛みも減らせる低容量ピルを服用する方法」、「純粋に痛みだけ抑えるための鎮痛剤を服用する方法」、「ホルモン剤投薬により病巣部を一時的に小さくする方法」があります。
しかし女性ホルモンにより症状が進むことが特徴の子宮内膜症は、投薬を終了したあと再び生理が始まると同時に子宮内膜症が発症することもあり、さらには悪化する可能性も。
このように投薬により改善がみられない場合や、症状によっては手術をすすめられる場合もあります。
子宮内膜症・経験談
子宮内膜症は個人個人症状が異なっていたり、生理痛の重い軽いも個人差があるため分かりにくい場合も多いです。
年代別に実際に子宮内膜症を経験した方の話をまとめてみましたので、自分の状態と照らし合わすなど参考にしてみてください。
生理が始まると4日間はいつも寝たきりになるほどひどい生理痛でした。
処方された低用量ピルを飲み始めて約一年で症状は落ち着きましたが、生理が遅れると生理痛がひどくなります。
まだ完全治癒ではないようです。
検査で8cmのチョコレート嚢腫が見つかりました。腹腔鏡手術でチョコレート嚢腫摘出後は低用量ピルを服用していますが、ゆるやかに生理を止めるので腹痛がなくなりました。
婦人科へ行くのは怖かったのですが、自分の体調を知るうえでも診察と治療を受けて良かったです。
ある日夜中に急激な痛みを感じ婦人科を受診。MRI検査で子宮内膜症と診断されました。
痛みの原因は子宮と大腸と卵巣の癒着でした。
低容量ピルを処方されてその半年後に腹腔鏡手術を受けました。その後の体調はいたって良好です。
重い腰の痛みがどんどんひどくなってきたことで総合病院を受診しましたが異常なし。
その後、婦人科を受診したところ子宮内膜炎と診断されました。
低容量ピルを服用していますが、チョコレート嚢腫の育ちが緩和されているようです。
ピルには種類があるので副作用などいろいろな面から自分に合うものを試しながら服用するといいようです。
まとめ
体験談を見るかぎり、毎月ひどい生理痛で悩んでいたら迷わず婦人科を受診し、体調復活に向け治療するのがベストのようです。
的確な治療を受けることで、つらいお腹や腰の痛みが劇的に治ったらこんなに嬉しいことはないですよね。
痛みはガマンしないことが大切。
ガマンし続けることで症状が悪化することも考えられますから、もし生理痛がひどかったら一刻も早い婦人科への受診をおすすめします。
